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私が80になったら

 今日は立冬です。やっと富士山に初冠雪があったそうです。

 ところが、6時間前のニュースによれば台風22号は非常に強い勢力でフィリピン辺りに居るんだそうです。

 立冬だぜ!?

 確かに異常気象だなという感覚は何年も持ち続けてきましたが、今年はもう底が抜けたような不気味さを感じます。

 先日、GoogleアプリのGeminiという生成AIに、「あなたのような生成AIを多用するとわが家の電気代は跳ね上がりますか?」ときいたら、生成AIは確かに多くの電力を使うが、個人の家の電気使用量とは関係ないので安心しろと言われました。

 今電機メーカーがこぞって省電力の技術を競い合っていて、様々な技術革新を起こし、大きな成果を上げているのだそうです。しかし、そこにはIT技術が惜しみなく使われ、家庭の電力使用を抑えるために今までの倍の電力を使うような開発が行われていると聞きました。

 その電力は、今の日本で言えばバンバン化石燃料を燃やして作った電力です。(そういえば女川原発はミスがあって無期限停止だって。)わたしは、わたしたちはいったい何やってんでしょう?

 最近電動アシスト自転車はとても普通に見かけるようになりました。高齢の人が動力なしの自転車に乗っていると、むしろすごいなと感心してしまいます。あれは自分の家で充電するのだから、自分の家の電気代は気にするけど、もう生活に欠かせなくなっているしだろうし、ましてやそれが化石燃料を燃やして作った電気を充電しているのだなんて考える人は多くないと思います。

 でも、私も自分が80才になったとき、おそらく今の体力はないでしょうし、暑さ寒さにも耐えられなくなっているはずですから、生存のために動力アシストやテクノロジーに頼ることが増えるでしょう。スマートなんとかという生活アシスト家電は、きっとみな電気を大量に使うシステムの上に成り立っているものですが、自分の払う電気代以上のことは気にしていないと思います。

 しかし、私は今すでに知っています。(チコちゃんかよ 笑)自分の健康や生存を脅かしている天候急変や暑さ寒さは化石燃料を燃やすことによって引き起こされていることを。例えば夏の暑さ対策にエアコンを使えば使うほど気候変動は激しくなり、夏の暑さは一層進み、そのためにさらにエアコンを使うというマッチポンプが存在することを。

 今若い人は50才になった時、今より暑さに苦しみながら高いエアコン代を払いつつ、非常に生産性の低い労働をすることになるでしょう。暑い国がなかなか豊かになれない理由がいまなら何となく分かるような気がします。

 そういうわけで、80才の私は(もっと早くからかもしれません)自分の生存のために、憲法25条の生存権を求めて、私は原発の稼働を強く望むようになるかもしれません。なんの解決もされていない被災者の問題も気にしないようになっているかもしれません。肉体の苦しみというものは恐ろしいもので、普通の人間はもちろん、善良な人物をすら利己的で邪悪に変えてしまうのです。

 桑田や清原が夏の甲子園で決勝瀬を闘った日はとても暑い日だったそうですが、実況アナウンスを聞いてびっくりです。28度だったというのです。

 涼しいじゃん。なにやってたの?エアコンなんか付けてんじゃないよ。その時気づいていたら、今みたいに木も枯れないし、枯れそうな危ない木を前もって切ることもないし、打ち水やっていくらかましなレベルで推移してたかもしんないジャンね。

 わたしはいま、強制的に発電ペダル徴用期間制度とかやっても良いんじゃないかと思っています。裁判員制度だってやってんだし、徴兵制に比べれば全然マシだし、今以上に若い人が減らないうちに、人口も減らないうちにやりゃあいいのにって思います。日本中老いも若きも体力に応じて人力発電するの。外国人旅行者もこれで無銭旅行の費用にしたりして。

 新たな産業になんないかしら。いいと思うんだけどな。

 いくぶん前向きな気分になったので今日は終わりです。

 


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佐藤理江
 こんなまどろこっしい文章ですが、よろしければサポートお願いします。  あたし、いつもふと気づいたことはいっぱいあるんですが、ほっとくと忘れちゃうんですよ。  で、ここではもうちょっと落ち着いて深く考えてみたことを書いて見ようとしているんです。