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彗星集J歌会

 私は彗星集発足に少し遅れて未来に入ったのですが、歌会に出てみると、すでにタイトルホルダーの歌人や雑誌で良く名前を見かける歌人と同席することになり、単純にうれしかったことを覚えています。

 彗星集の歌会は「J歌会」と呼ばれています。

 初期のころの歌会は隔月で、前半は2号分の月詠合評、後半は研究発表という形でやっていました。会場は渋谷のルノアール・マイスペースや勤労福祉会館でやることが多かったと思います。1時半から5時までたっぷり時間を使い、毎回終わったときはヘトヘトでした。

 研究発表は事前に加藤さんからテーマをもらうのですが、私が最初に担当したのはいきなり2月の第1回歌会に妹尾咲子さんの『アポヤンド』レポートで、盛田志保子さんと一緒の担当でした。それ以降もレポーターががいつ自分に廻ってくるか電話やメールで突然オーダされるのでドキドキでした。

 同じ年の8月の歌会では『昏睡のパラダイス』レポートを確かにやったようなんですが(中島祐介さんが歌会記にそう書かれていました)、何をレポートしたかちょっと覚えていなくて、むしろ夏休みの部活の合宿中、私、苗場にいたんですが、加藤さんから携帯に指令が(笑)入った事は覚えています。「誰とやるんですか?」と聞いたら「え?あなた一人よ。」って言われてびっくりしました。

 その後、月詠合評会だけを毎月やるようになり、今度は会場確保が結構大変になりました。
 
 彗星集の歌会会場として忘れられないのが池袋西武百貨店側にある滑谷ビルです。2階に銀座ルノアールのマイスペース会議室があって、5人くらいの小さい部屋から20人以上入る部屋もあって、フリードリンクのとても使いやすい会場でした。

 しかも地下が「世界の山ちゃん」で、歌会後はそのまま開店と同時に懇親会直行という最高の立地でした。震災前からコロナになるまで一番使われた会場ではなかったかと思います。今はもう営業していないようで残念です。

 あとは大久保、渋谷、市ヶ谷、銀座、巣鴨など、とにかくルノアールを使い倒し、それも取れなかったときは牛込箪笥地域センターや高田馬場の新宿区戸塚地域センターなど、新宿在住の人に頼んだりして、条件が合うところを探して結構転々としていました。

 また、毎年10月には、彗星集の周年記念歌会があって、第1回は今は神保町の方に移転した神楽坂の出版クラブ会館で開かれ、以後毎年いろいろ企画を立ててゲストも呼んだりしていました。

 記念歌会もコロナの期間はもっぱらZOOMでしたが、会場を使っていた頃は、竹橋の一橋講堂や秋葉原の中小企業振興会の大会議室、神田のグリーンホテル、東京国際フォーラムでもやりました。第5回記念歌会の国際フォーラムは、当時幹事をしてくださった田中律子さんが取って下さったのですが素晴らしい会場でした。東京駅近くの会議室を借りたときはどういうわけか右翼の街宣車がよく通って困りました。

 実は彗星集は昨年10月でちょうど20周年だったのですが、去年は未来の全国大会が10月で、かつ担当が彗星集だったので記念歌会としては行われませんでした。まあ、彗星集的にはこれ以上ないほどのやった感でしたが。

 定例歌会はコロナ中はずっとZOOM歌会でした。昨年の9月が最後で29回。ただ、今はリアル歌会も復活していると聞いています。

 リアルにせよ、リモートにしろ、歌会の幹事は、みんな一度は経験すべきだと思います。1回1回の歌会の大事さが身に染みます。そして早めの参加申し込みが幹事を助けます。これは加藤さんの受け売りです(笑)。

 今私は江田浩司さんの瀾の草影集にいて、歌会は未来の発行所を使わせてもらっています。ネット環境があるので遠方の人ともZOOMでつながれてとてもありがたい。これからはハイブリッドの時代ですね。

 今日はこれで終わりです。

 

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佐藤理江
 こんなまどろこっしい文章ですが、よろしければサポートお願いします。  あたし、いつもふと気づいたことはいっぱいあるんですが、ほっとくと忘れちゃうんですよ。  で、ここではもうちょっと落ち着いて深く考えてみたことを書いて見ようとしているんです。