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「歌葉」というレーベル

私の第一歌集はSS-PROJECT(エスツープロジェクト・・・荻原裕幸さん 穂村弘さん 加藤治郎さんのグループ)が運営する歌葉(うたのは)レーベルから出した『虹の片脚』という本です。2002/10/10に発行しました。

歌葉は現在はもうないレーベルですが、従来の歌集概念を覆す画期的なものでした。この企画は2001/1/28に「@ラエティティア」というMLで発表されました。ただ、私自身はこのMLに入っていなかったので、何処でこれを知ったのか覚えていません。https://www.ne.jp/asahi/tanka/naoq/laetitia_20010128st.htm

それでも、今調べたら、1/25の時点でインプレス社のサイト記事になっていましたので、当然歌人(特にネット上)界隈では話題になっていたのでしょう。

私はすぐ、加藤治郎さんの『イージー・パイ』と、玲はる名さんの『たった今覚えたものを』を買いました。それまでは結社の中で歌集を頂いたことはあっても、近代歌人の文庫本以外お金を払って歌集を買ったことはありませんでした。(『サラダ記念日』は別です)

今見たら『たった今覚えたものを』には、納品書が挟まれたままで、当時の私にとっての特別感が良く分かります。たぶん、ネットで本を買ったのもこれが初めてだったかも。

歌葉の歌集は全てサイトを通じての販売でした。そのサイトには、本の買い方だけでなく本の「出し方」も書いてありました。それまで何処にも書かれていなかった費用も書いてありました。

うたうクラブに出詠していた人にとっては「遂に来たか!!」感が強かったと思います。歌集出版がうたうクラブの延長上に来たのです。

以前、結社の先生から歌集には100万かかると聞かされていた私には、今をときめく3人のプロデュース付きで300冊55万円からというのはとても魅力的でした。家族の誰にも相談せずできる出費でもありました。

それに、「うたう」にも載ったし、私の短歌は審査に受かるレベルにあるだろうと(事前に作品を送って審査される必要がありました)勝手に思っていたのです。

応募フォームから作品を送るとまもなく返事メールが来ました。荻原さんだったと思います。結社の先生にどう相談するか迷っている間でしたが、これで、もうそれはどうでもいいことのように思えました。

今日はここまでです。




 こんなまどろこっしい文章ですが、よろしければサポートお願いします。  あたし、いつもふと気づいたことはいっぱいあるんですが、ほっとくと忘れちゃうんですよ。  で、ここではもうちょっと落ち着いて深く考えてみたことを書いて見ようとしているんです。