Venchi、試食 1 〜ジャンドゥイオット〜
昨日、イタリアはピエモンテを代表するチョコブランドであるVenchi(ヴェンキ)のジェラートを食したことを書きました。
大変に、というと大げさかもしれませんが、あまり甘いものに詳しくない私には大変に美味しかったです。
そんなVenchiはむしろチョコレートの伝統的ブランドであり、量り売りのコーナーもあって、それらが気になり、自分も食べようと思って、いくつか買って行ったら、全部子どもらの胃に(もちろん妻にも)入ってしまったのでした。
母の日なので、それはそれで喜んでくれたのでよかったのですが、私も食べたいと思って、プチ散歩にすら行けない月曜の半ドンを利用しまして、いくつか買って、これを毎日(あるいは、数日おきに)、試食レポするシリーズをつくろうと思ったのです。
1 ジャンドゥイオット
Venchiは1800年代より始まるチョコメーカーであります。詳しい内容は、HPに記載されているので繰り返しませんが、ピエモンテ州のクーネオで、シルビアーノ・ヴェンキによって創始されました。めっちゃ、フランスに近いとこなんですね。
で、そんなブティック的な店が、会社となるのが1878年で、今回試食するチョコレートにヘーゼルナッツを練り込んだ?ジャンドゥイオットが生まれた年でもあるようです。Venchiのアイコン的チョコレートだそうです。
2 試食開始
外観ですが、三角柱であって、端は滑らかに曲線を描いています。
固さですが、柔らかめで、今日は20℃ないくらいの陽気なのに、若干溶けています。手の温度で少しぬるっと溶ける、そんな堅牢度です。
色は、やや薄めのチョコレート色。ヘーゼルナッツを練り込んだことで、若干、グレイッシュなニュアンスが生まれているのかも。
香りは、当然ながらヘーゼルナッツとカカオ、それに若干のミルク感もあり、全年齢で行けそうな風味です。
3 味わい
今日は、コーヒーを用意しました。
コスタリカ ロス・アンヘレス グラナデージャ農園の豆をロースト7で。若干の深煎りです。
チョコレートはたった一つなので、儀式のように一杯分だけひいて行きます。
焙煎日から時間が経っているので、香りは鮮烈というほどではありませんが、苦みと甘みのバランスがとれた中米のコーヒー豆は割と好きです。
最近は、水を汲んでくることはほとんどなくなりましたが、柔らかい水の方が私は好きです。
低い温度のお湯で、ゆっくりと抽出していく方向で、苦みを少し抑えめに。
コスタリカは、酸味と苦みがバランスよく、甘いニュアンスが際立つので、好きです。特にグラナデージャ農園は、クリーミーさもあるので、きっとチョコレートにマッチするのではないかと思いました。
これを早く飲んで、終わらしてくれ、という無言の圧力もありましたが。
まず、素で食べます。ナッツの味わいが口腔内にひろがって、そのあとに甘さが追いかけてきます。
前歯でスッとちぎれる程度には柔らかいので、食べたのち、コーヒーを飲みます。甘みの余韻にコーヒーの苦みが覆いかぶさって、ナッツ本来の香ばしい甘みが立ち上がる感じがします。
チョコを口に入れた状態で、コーヒーを飲むと、ミルクチョコレートのような甘みが強調されて、大変に美味しいです。ナッツはコーヒーに相殺されて、甘みがふわっと口全体を湿らす感じです。
ああ、終わってしまいました。
4 食べ終わってのちの感想
アイコン的なジャンドゥイオット。
どういう意味なのかと思ったら、コメディア・デラルテにおいて、ピエモンテ人のマスクを示すのがジャンドゥーヤで、そこから由来しているそうなのですが、三角帽子のイメージなんですかね。
コメディア・デラルテって、16世紀から18世紀くらいの即興劇みたいなやつで、この言葉を聞いたのが、オペラの歴史かなんかの授業以来で、懐かしーなどと思ってしまいました。そもそも、オペラの歴史なんて、なんで履修したのかわかりませんね。
いやー、これ、美味しいです。
柔らかいのもいいです。
香りもいいですね。
すごく当たり前のコメントしか出てこないです。
Venchiの量り売りコーナーは、一個いくらじゃなくて、トータルの重さの値段なんですね。
今回、取材のつもりで、5個ほど買ってみたのですが、これで991円。
まあ、高いと言えば高いですし、そんなものだと思えば、適性。でも100gで1800円って、まあまあの和牛のロースとかヒレとかの100gと同じくらいですね。ブランドすぐる。
1個300円から180円くらいとなります。儀式でもしないと、恐れ多くて食べられないですね。
次回は、日本で言うところのチロルチョコのような外観をもったクレミノ。
これを試食してみようと思います。
では次回。
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