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ドメーヌ・ナカジマ ペティアン・ナチュール・ロゼ2015~2020の記録

ドメーヌ・ナカジマは、ワイン特区になった長野県東御市で4番目に出来たワイナリーであるという(長野ワインVol.39)。ボルドーのサンテミリオンの畑に魅せられ、脱サラ後、ワイナリーを立ち上げる。

主力はメルローやカベルネフラン。今後はピノ・ノワールなどにも挑戦していきたいということだが、カベルネフランを飲むかぎり、ロワールの自然派ワインのような柔らかさを感じることができる。

ドメーヌ・ナカジマ カベルネフラン 2014(開栓2019/01/23)

実は、メルローについては2014年ビンテージを持っているものの、まだ開けられていない。

ペティアン・ナチュール・ロゼ 2014

ペティアン・ナチュール・ロゼ2014の当時のコメントは以下。

「皆様が飲まれている泡やロゼがとっても美味しそうに見えて、ウチにあるロゼと泡・・・と探していたら、ドメーヌ・ナカジマさんのペティアン・ナチュール・ロゼ 2014が見つかりました。原料は、東御市産の巨峰。フレッシュすぎず、練れた果実の香りがします。味わいは実にコクがあり、深いです。アルコール度数は10度。中島さんの推奨する16℃で、飲んでみました。」

まだ(というか今もですが)、ざっくりとしたコメントしかできていません。この時期の写真をみると、ボルドーグラスで飲んでいたんですね。以外に温度高めの設定で、低めにすると、ややまっすぐな味になると思います。

ここでは、2015年から2021年までの、買い葡萄の巨峰をつかったペティアン・ナチュール・ロゼの変化の記録を示します。

ペティアン・ナチュール・ロゼ 2015

2015年はややガス圧が強く、ちょっと噴き出しました。コメントは以下。

「長野県東御市ドメーヌナカジマ、ペティアン・ナチュール・ロゼ2015です。昨年に続いて購入しましたが、今年はメルローやカベルネフランと一緒に買ったので、数本あります。香りはフレッシュなブドウ、ちょっとミルクのようなニュアンスも。味わいは果実味のあとにヨーグルトのような感じと軽い渋味もあってドライです。春先まで時間をおいて試してみたいです。美味しい。」

ヨーグルトのような味わい・・・この年はマロラクティック発酵がより強調されたのかな?最近は、そういえばあまりそういう味わいの印象を受けないですが、どうなんでしょうか。

ペティアン・ナチュール・ロゼ 2016

2016も同様だったが、開栓した色合いの写真がない。もしかしたら飲んでなかったのかも。今もどこかに眠ってる?2016年からは複数本購入しているので、記録を取らなかったのかもしれないですね。開けてはいるのに。

ペティアン・ナチュール・ロゼ 2017

2017はおそらく、やや時間をおいて飲んだものを撮影しているせいか、泡の感じがゆるい。購入直後に飲むと、泡の勢いがつよく、酸味も明確で、単体でさわやかに飲めます。やや置くと、オリが下にたまり、クリーンな感じで飲むことができます。コメントは以下。

「そろそろ暖かい…なんてとこで、ドメーヌナカジマさんのペティアンナチュール ロゼ 2017。今日の室温で、開栓しましたが、吹き出しはしませんでした。杏や梅のような香りに、イチゴのような軽い酸味で、フルーティーな味わいが広がります。アフターの香味はハーブのような。美味しいです。オリは敢えて混ぜてはいません。」

記録によると、2018の3月に飲んだみたいですね。一年おいての開栓です。たぶん到着直後にも飲んだはずですが、その記録はなさそうです。ただ、現在にいたる定番の味わいは、このヴィンテージから連続している気がします。

ペティアン・ナチュール・ロゼ 2018

2018は、オリを混ぜ込んで飲むと本当に美味しかった。しかし、このときかなり適当なコメント。美味かったからだろう。コメントを書くのを忘れて、酔っぱらってしまったのかもしれません。

「東御市の中島豊さんのペティアンナチュールロゼ2018。5thラベルですが、そういえば、2014年に、松本市の中島商店さんで購入して以来毎年飲んでいるのは、小布施のちゃぶ台と、ナチュールロゼくらいかもしれないなあ、と思ってしばし感無量。明日は所用で小諸、佐久、軽井沢に。」

ペティアン・ナチュール・ロゼ 2019

2019のコメントは以下。

「長野県東御市はドメーヌナカジマさんのペティアン・ナチュール・ロゼ2019。季節物なので、まずは、一本開栓。昨日入手して、1日冷蔵庫において、おそるおそる開けましたが、今年はガス圧低めなのかな。本当にほんの少しだけピチッとした泡の舌触り。色はうっすらしたピンク。角度を変えるとオレンジにも。香りは、蜜柑や杏。ほのかな酸味が心地いいです。甲州のような余韻です。もう少し置くと、余韻がもっと円やかになるのかしら。今年も美味しいです。」

2017とニュアンスが連続してきていると思います。開栓早いと、柑橘系の味わいが強調され、アフターに若干の渋みやほろ苦さが感じられたということでしょう。

ペティアン・ナチュール・ロゼ 2020

2020は泡の感じが弱く、今年と同じくらいのガス圧。やはりオリを混ぜて飲むことで輪郭がゆるみ、ほんわかとしたワインになることは間違いありません。自分のかつてのメモを引用しておきます。

「長野県東御市ドメーヌナカジマさんのペティアンナチュールロゼ2020。

今年はガス圧は低めで、かなり冷やして振らなければ、サクッと王冠開けても吹かなかったですね。

例年と似た巨峰の爽やかな甘さを感じる香り。少しだけ石のようなニュアンス。味わいは、例年になく、辛口ですね。硬質なニュアンス。冷やしてるからかな?少し時間が経てばいい感じにまったり感が出てくるかも。オリを沈めて動かしていないので、上澄みはクール。

美味しい。」

というわけで、開栓が早いと酸味も強調され、一年おくとそれらがやや落ち着いてきている。ただ、泡の刺激はよわくなり、フレッシュさと泡の感じが好きな人は早飲みして、ゆっくりと味わいたい人は一年くらい置いてもいいということになるかもしれません。

また、ドライに飲みたいひとはオリを混ぜず、まろやかさを感じたい人はオリを混ぜるといいようです。ただ、一年置くとオリも底で固まってきてしまうので、混ぜてもあまり混ざらないようです。

食中酒か、食前酒か、ということですが、食前ならドライに飲むのがいいのではないでしょうか。少量の摂取で、より食欲が増すこと請け合いです。

僕自身は、食事の際に飲むと怒られてしまうので、終わったあとに単体で飲むことが多いです。その場合は、オリを混ぜて、味わいを複雑にして、飲む方が楽しめます。



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