「かおり野」の香り ~いちごテイスティング 1~
身辺雑記の方が殺伐としているので、今日はふと思い立って、大型スーパーに行ったら、こないだより求めていた「かおり野」という品種がありましたので、早速購入してみました。
茨城県産、499円。
小ぶりなものが2段で入っています。集合恐怖の方はすみません。下の子もそれです。
なぜ「かおり野」なのかというと、これ、いわゆるフルーティな香り成分である「リナロール」という成分が強い品種なんです。
リナロール多め体験。
いちごの香りって、よくワインで使われて、私もなんとなく使ったりするんですが、意識して嗅ぐことが最近あまりなかったです。
実際のいちごの香りって、ハウスとかに入ると、めちゃくちゃ香るんですが、家でいちごを洗うと、香りってなくなっちゃうように感じませんか?口に含んで、含み香を嗅ぐのとちょっと違う香りがあるような気がして。
で、リナロールをまずは感じてみようということで買ってみました。
かなり小ぶりです。
最近はほんとに大きないちごが増えました。それに比べたらちっちゃい。早生品種であることも何かあるんでしょうか。
まずは洗わず香りを。
残留農薬!と怒られちゃうかもしれませんが、それなりに基準値以内なんでしょうし、まあちょっとくらいはいいだろうとパクつきます。やっぱり、洗わないと香りがある。例えると、ストロベリー(同じ!)。
断面はなかなかいい白ですね。
ここでいちごにまつわる文学者のエッセイなどが思い出せれば最高なのですが、残念ながら思い出すのは「いちご白書」(なんか違う)、「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」(これもなんか違う)。
私が初めて聞いたビートルズは、後期の「マジカル・ミステリー・ツアー」のアルバムで、零細工場をやってた社長の息子の家で、ラジカセから聞いたことを覚えています。マリオブラザーズの2人プレイをしながら、ストロベリー・フィールズ・フォーエバーやペニーレインを聴いてた記憶があります。
なぜか、そいつは後期作品が好きで、サージェントペパーズもよく聴いていて、その二つのアルバム冒頭を聴くとなぜか雨の日の暗い部屋を連想します。
なんでだろうと思ったら、小学校高学年の時に、そいつの部屋で遊ぶのは、毎日あったサッカー少年団の練習が雨で中止になった日で、その後もいわゆる「青盤」(後期のベスト盤)をそいつは繰り返しかけていたので、なんとなくその流れを覚えているのでしょう。
そいつはビートルズが好きだったというよりは、後期ビートルズのカセットを親からもらって、それを聴いてたんでしょうね。私もそんな調子なので、中学校に入って、英語の授業で「イエスタデイ」を聴いた時に、えっ初めて聴く!?なんてなってました。普通は逆ですよね。
それで先生にゲットバックが聴きたいと言ったらたいそう喜ばれて、にもかかったのはなぜか「レットイットビー」で、クラスのふざけた連中が「レリビ〜」と囃し立てたので、先生は気分を悪くして、後期のものはなぜか、俺たち悪くないのに、封印されてしまいました。
ジョジョの奇妙な冒険の「ジョジョ」は、ゲットバックのジョジョなのかなあ、と考えていたりしたんですが、その質問はできないまま、やがて英語が苦手になっていきました。
いちごにまつわる思い出話はそんなところ。
どんどはれ。