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Venchi、試食2 ~クレミノ 1878~

PTAの会合があって、そのまま自宅でリモートワーク。

休みの間に、さて、また一個行きますか、と準備しました。

しかし、今日は暑いですね。まだ、窓をあければしのげるものの、まだ5月なのに、熱を帯びた大気の香りが、ムンと鼻腔の奥にのしかかってきます。

その間に、フワッと体をすり抜けていく、清い風。

まだまだ、風情のある午後ではあります。

1.クレミノ 1878

なるほど、会社の創立年である1878が記載されたチョコレートは、メモリアルな予感がします。

美味しそう

無造作においてあるけど、一個いくらなんだよ!200円くらいだろ!と、憤慨しました。つい、何個も取ってしまいそうな、フンイキです。

クレミノとはクリーム入りのチョコレートという意味っぽいですが、実際、白い部分はアーモンドペースト入りのホワイトチョコだそうです。皮の部分は色合いをみても外してありそうですね。

視覚的にも楽しい

このパッケージのデザインも、古代ローマっぽくていいですね(なんのこっちゃ)。

2.試食開始


ヘーゼルナッツの層に間にアーモンドペーストのホワイトチョコの層が挟まって、ちょっとかわいらしい外観。正方形です。

正方形。立方体ではないですね。

固さも、やはり、バターナイフで入れられるくらい柔らかく、少しシャリ感も感じました。それってアーモンドの感触?ヘーゼルナッツの感触?

香りは、ジャンドゥイオットとそこまで離れた感じはしませんが、やっぱりちょっとだけアーモンドミルクの甘さの雰囲気はあるかもしれません。えぐみのようなものは感じられず、手のこんだ感じがあります。

それにしても室温のせいか、柔いです。気を付けましょう。室温28℃を超えると、チョコレートはバター化します。手で食べる時は気を付けてください。

それにしても、私はこれをナイフとフォークで、四つに切り分けて食べます。そんな気をつかうような代物では、本来的にはないのかもしれませんが、柔くなっているものの、ヌガーほどのまとわりつき感はなく、口の中でサラリと溶けていく官能はさすがと思いました。

これ、普通に郷土のお菓子が源流なのだとしたら、マジ、ピエモンテ、エグイ、てなもんですな。

3.味わい

今日のコーヒーはタンザニアのエーデルワイス農園を用意しました。中深煎りくらいのシティーローストです。

ちょっと焙煎日が古い

そこまで色合いは濃くはなく、バランスのとれた味わいです。地域的にはキリマンジャロではありますが、その中でも、柔らかく立体感のある豆です。

エーデルワイス農園のブルボン種他ということなのですが、苦みにも、酸味にもフォーカスしきらないような中庸の味わいで、安心感のある味わいです。

今回クレミノを食してみたいと思って、コーヒーの個性よりも、調和を願い、敢えて、エーデルワイスを備前焼のカップで飲むことにしました。

備前焼のカップ

備前焼で飲むと、まろやかな感じがする、という感覚はたぶんに私の錯覚なのかもしれませんが、一種のおまじないとして、今回採用しました。

味わい。ヘーゼルナッツのチョコの層の向こうにアーモンドミルク感があって、ジャンドゥイオットよりもまろやかです。コーヒーを合わせると、より甘みが強く感じられることは請け合いです。

イタリアなので、もっと濃い目のコーヒーの方がいいのかもしれませんが、香りはフルーティながらも、苦みが抑制されたくらいのコーヒーの方が、クレミノのよりスウィートな風味を強調してくれると思いました。

アーモンドの層のおかげで、余韻が長い感覚があります。ヘーゼルナッツとカカオを食し、とりあえず舌の上で溶かし切って、ふっと気づくとクリームっぽい味わいが残って、追いかけて来るような風情。

それはチョコを食べて、コーヒー飲んで、カカオの風味を洗い流しても同じ感じで、クリームやミルクの風味が長く舌のうえで感じられる。

かすかではありますが、その「かすかな違い」こそが文化なのではないでしょうか。

4.食べ終わってのちの感想

すごい柔いなと思ったものの、この柔らかさが、くちどけを準備してくれていると思いました。

ただ、とにかく、暑い中で食べるのはお勧めできません。手に触れたら、溶けます。

だって、口の中で溶けるんだぜ、この陽気で溶けなきゃ変でしょ、ってな感じで、18℃前後の涼し気な陽気の中、少しぬるめの中庸なコーヒーと一緒に味わって、疲れた脳みそを休めたい、そんな趣でした。

クレミノのバーがあるんですね。バー。板チョコみたいなもんです。でも、これ、この暑さの中食べたら、きっとメショッとなっちゃうな。気を付けてください。

これはやっぱりブラジルのコーヒーと合わせるかしら

次回は、グランブレンド サウスアメリカ 80%。やります。


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