
フランス、ラングドック=ルーション、アンテッシュ、ブランケット・ド・リムー レゼルブ・ブリュット 2019
南フランスは、オクシタニー地域圏のオード県リムー村のスパークリング、ブランケット・ド・リムーを開けました。
明日は、クリスマスイブなので、その前夜祭?ということで、あんまり飲んだことのない南フランスの泡をいただきたいと思います。
リムー村のことを私はあまり知らず、カルカッソンヌの近くと聞いてやっと地域がはっきりしました。
大学のときに、異端カタリ派でレポートを書いたことがあって、そのときにカタリ派(アルビジョワ派とも)の人々が立てこもって交戦した城として覚えました。
十字軍がイマイチうまくいかずにプンスカしていた諸侯が、じゃあ、自国の中にいる異端に攻撃しようぜ!というノリで出撃したアルビジョワ十字軍の標的になったのが、南フランスのカタリ派だったわけです。一度、行ってみたいなあなんて思っていました。

今日くらいの気温では、10℃くらいで開けても、少し噴きあがる程度でした。もう少し冷やした方がいいかもしれませんが、私はあまり冷やしたくなくて、プチプチ、新聞紙にくるんで発表スチロールの入れ物の中に入れて、冷えた暗室に置いておきました。
注ぐと、泡がさっと広がって含んでみるときめ細かい。香りは、完熟のグレープフルーツ、パッションフルーツ、南国のクリーミーな果実の香り、鮮烈な香りが印象的でした。

値段は3000円いかないほど。けれど、口に入れたときのミネラル感、塩味感、奥から湧きあがる果実味、かなりドライな造りだと思いました。美味しいです。

ブランケット・ド・リムーは、リムー村のスパークリングの名称で、ローカル品種の白ブドウのモーザックでつくられています。それにシュナンブランとシャルドネが少しまじっている感じ。モーザックって、もうちょっと果実味あるのかと思っていたら、この生産者さんの特徴なのかはわからないですが、塩味あるミネラルドライな味わいです。ただ、辛いだけではなく、中央にしっかりと黄色い果実の核があるので、とても美味しいです。
一説によると、ドン・ペリニヨンよりも古い発泡性ワインだということですが、その辺は、わかりません。ただ、気に入りました。このメゾン・アンテッシュの泡は、もう二つほどあるので、まだまだ楽しめそうです。
メゾン・アンテッシュは老舗で、1930年代よりスパークリング生産に力を入れるようになったそう。明日も、少し残りそうなので、七面鳥のお肉に合うかな?