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新潟県西蒲区角田浜、ドメーヌショオ、水の綾、シャルドネ、2018

この文章は、「肉離れ」直前に書き記されたものであります。

昨夜、ドメーヌ・ショオ、水の綾シャルドネ2018を開栓しました。

深夜、皆が寝静まった頃に、こっそりとスクリューキャップを捻りました。

起こさないように、ちょっとした柿の種をつまみながら、少し大きめのグラスに注ぐと、あんず色の液体が少しづつ溜まっていくのが見えて、「おお、やはり醸しだったのか」と、香りを想像し始めました。

ドメーヌ・ショオは、小林英雄さんが新潟ワインコーストの中で始めたワイナリーのラインであります。

新潟ワインコーストとは、一般的にはカーブドッチを中心にして集まってきた新潟県西蒲区角田浜にあるワイナリー群の総称です。フェルミエ、カンティーナジーオセット、ドメーヌショオ、ルサンクワイナリーなどが、代表的です。まとまっているので、訪問しやすく、カーブドッチはオーベルジュも経営しているので、宿泊によるワイナリー訪問もしやすいという先駆的な形態でした。

私がちょうど日本ワインにハマり始めた頃、小林さんらは新たなワイナリーを始動させておりまして、その頃からの消費者の一人となります。

ちょうどカーブドッチの創始者である落希一郎さんが、余市に移りオチガビを開始し始めて、掛川さんがカーブドッチの代表となりつつあった時期、私は新潟ワインコーストを訪れています。

ただ、それくらいからの追っかけの割に、ドメーヌものを飲んだことは多くありません。つまり、小林さんの畑以外から購入したぶどうで作ったネゴスものを購入することが多かったのです。

思えば、ドメーヌものはこれが初めてなんじゃないか…?と、熱心な消費者のつもりでいた自分は大いに恥いったわけでございます。

それで、水の綾2018シャルドネ。

小林さんは、水の綾、箱庭、山笑、雲見、風薫の5つの区画の畑があって、その筆頭の畑である水の綾から採れたシャルドネを使って作られたのがこの2018。カベソーも植えているので、水の綾には赤もあります。

ここからは「肉離れ」以後に書き記された文章になります。

小林さんは、Ko-labo会員というのを募集していて、会員には実験的なワインを送ってくれています。

私も初期のころに入会しており、途中第2子が生まれ、体調の変調を感じて、酒量を制限しなければならなくなった際に、退会してしまいました。

しかし、とはいえ気になるワインは一年に一度は購入する長い付き合いになります。

2012フェローズリザーブブラン

これは2012年のコラボワインだったかと思います。2012年のフェローズブランで、ケルナーの白だったと思います。これは美味しい。一本一人で飲めると思いました。

シャルドネ2012

私の中で一番古いのは、このシャルドネ2012です。2011年9月にワイナリーをオープン。その翌年のシャルドネ。手探りだった頃のそれです。今みたいにオーストラリアや南アフリカの独特なワインの影響も少なく、割と素直に造られている一品。

2013のコラボワイン

翌年はベーリーAの新種や、ベーリーAのロゼなんかがあったり。この頃から色んな実験を始められました。ただ、エチケットはまだ素直なもの。

ルージュ

一度ベリーAの薄い赤にびっくりしてメールで質問したこともありました。これほとんど白なのに、エチケットには「ルージュ」て書いてあって、間違いですか?って聞いたら、ほんのりピンク色なんですよ面白いでしょ?という返事が来ました。確かに一つ前の並べてある写真をみるとロゼ感もある。でも最初はほとんど白にしか見えないよ。

王道のケルナー

初期、小林さんのラインナップにはケルナーがあり、私はそのケルナーが好きでした。しかし、最近はあまり見ないので、余市から買える時だけにしてしまったのかな?

これもフェローズルージュの2015年の新酒だったかな。ルージュったら、これがルージュですよね。

2014シャルドネ、ノンバリック

2014年は、樽のシャルドネと樽なしシャルドネを飲み比べたりしました。そう。この頃のシャルドネは、割と真っ直ぐに造られるクリーンなものだったのです。

Why don’t you go beach?2016

2015から2016にかけて小林さんは、葡萄品種を前面に押し出すのをやめて、独特のネーミングで攻めるようになります。これは青デラによるすっぱいワインです。これも、ゴクゴクのめるやつ。

Whatever will be, will be 2015

これは小林さんのアルバリーニョ。かなり醸し色で、独特の味わいでした。

Thanks a lot! Blanc 2015 

これはko-labo会員ワイン、Thanks a lot blancシャルドネ2015です。ちなみにmake me happy when skies are gray2015の亜硫酸無添加版です。

亜硫酸無添加、ノンバリック、のせいか、開栓直後は硫黄の香りがちょっと強めですが、2日目、冷やして、ずいぶん変化しました。レモンのはちみつ漬け、カリン、マンダリンオレンジの香りと味わい。酸味は柔らかです。癖が強いかな。
開栓時のコメント
When you hear hoofbeats, think of horses not zebras 2017(通称しまうま)

これはもうタイトルが何を言ってるのかわからない(笑)。ツバイゲルトレーベ2017です。割と、これが好きで翌年も注文しています。

When you hear hoofbeats, think of horses not zebras 2018(通称しまうま)

小林さんのツヴァイゲルトレーベは大好きです。

sand and sea misty 2019

これはsand and sea misty2019です。無農薬、無調整の畑で採れたピノ・ノワールだそう。自然のままの、ぶっちゃけて言えば「ほったらかし」農法の一本。実験的です。

色はオレンジ、醸しのような。しかし、これはロゼワイン。ナチュラルなラブルスカを感じさせるような杏の香り、けれどもキャンディ香はほとんど感じられず、控えめなのは口開けで温度が低いからか。明日にかけて、より開いていくことを期待。味わいは、チャーミングな酸味、サクランボや木苺、やや粗野な青みも含むが、アフターにかけて穏やかな和柑橘の果実味が包んでくれる。ゴクゴク飲めるのかと思うと、案外複雑な顔を見せ、ボディもしっかり。一連のあと、そういえばこのワイン、ピノ・ノワールだったなあ、と納得。
開栓時のコメント

という感じで飲んできて、おととい深夜に開けたのは、これ。

水の綾シャルドネ2018

単一の畑は、畑名が名のられるのですが、初めて。シャルドネは見てきたように結構初期から飲んでるんですが、とうとう単一。めっちゃ醸し色です。

とはいえ、りんごや杏、ミネラルと言った特徴のあるシャルドネ。案外美味しくて、亀田のおかきと一緒にぐいぐいやってしまいました。

そしてその翌日に「肉離れ」…1週間は酒が飲めません。

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