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多摩温泉巡り

温泉に行くと決めていた。

もう設備のほど良さなんてどうでもいい。

湯が欲しい。

ayoさんの記事に触発された。


磯部温泉、六合温泉が、イメージにあった。

しかし、ちょっと遠い。

思い浮かんだのは武蔵五日市。

この辺りには整備された温泉施設がある。

西東京バスにも乗りたい。

ここしかない。

今日打ったインフルエンザのワクチンのせいか、ちょっとボーッとする。

そんなの関係ねえ。

翌朝になった。

外を見たら土砂降り。

鈴木ヒロミツが鳴った。

たどりついたらいつも雨降り
そんなことの繰り返し

The Mops

子どもたちを出す。

下の子は、長靴がなかったので、学校まで送って行った。

ゴミも捨てた。

食器も洗った。

洗濯物も干した。

さあ行くぞ。

本当は電車で行って、バスに乗ろうと思ってた。

乗ってる間、タイピングできるしね。

でも線状降水帯ができて、止まったら嫌だな。

仕方なく車で出かけた。

はじまりはいつも川島

車の方がもちろん早く着く。

でも旅情に欠ける。

それでも湯を求めた。

腰がずっと痛かった。

足の裏の踵の方が痛かった。

よろよろ歩いていた。

「おじいちゃんみたい」と下の子に言われた。

おじいちゃん返上だ。

とりあえず、自分の体を労わりたい。

9:00、スタート。

目的は数馬の湯。

その前に何軒か行けるだろうか。

検索してみると「つるつる温泉」というのがある。

HPをみるとまあまあ良さげだ。

じゃあまずは「つるつる温泉」だ。

日の出ICというところにGoogleは案内してきた。あきる野ICじゃないの?

日の出ICとあきる野IC、出口同士が結構近い。

謎設計。

まあ、いいやと降りる。

ほどよく自然

左折。

しばらく行って右折。

山の方に入る。

平井川

そうか、紅葉だな。

でも、色づきは、ほんのりだ。

平井川、養沢川、秋川、全部多摩川に注ぐ。

その平井川の源流に向かう。

つるつる温泉ファサード

来ました、つるつる温泉。

生涯青春の湯?

いいじゃん。

今日のコンセプトにしっかり合う。

昭和っぽいソファ。

入って、すぐに、下駄箱に靴を入れ、鍵を取り、その鍵をフロントに預け、店内のキーをもらうという形式。

正面には休憩スペース。

まあまあ大きい。

10:30なので、まだあまり人はいない。開始は10:00。休みは第三火曜日。

かかとが痛い

2階に上がると、湯の入り口です。男女とも日によって、場所が変わる。「美人の湯」と「生涯青春の湯」。

今日の男湯は「美人の湯」です。えっ。

これ以上美人になってもしょうがないなあ

奥まったところに男湯。

ここからは撮影禁止です。

ロッカーはそれなりに広く150はありそう。

コイン入れなくても鍵が閉まるロッカー。

洗い場は17席くらいかなあ。

天井は高く開放感がある。

湯は水風呂、大きな内湯、サウナ。

内湯は正方形、特に小細工はなく、ぬるめ。

でも、アルカリ泉をうたうだけあって、確かにちょっとぬるぬるする。

余計な皮脂、溶けろ。

脂も溶けていいぞ。

露天もある。10人くらい余裕の大きさ。

空を見上げて一息つく。

足を伸ばして、深呼吸。

値段は960円。

多分町民とか市民だと割引。

紅葉?

でも、そんなの関係ねえ。

もっと奥に行けば、紅葉あるのかな?

さて、次に目指すのは、檜原村の数馬の湯。

やっと武蔵五日市。

駅に着いた。

意外に大きくて

どんつきの駅。

方南町、西高島平、北綾瀬は知ってます。

左にいくと上野原

奥へ。

右に行くと秋川渓谷

奥へ。

右に行くと瀬音の湯

もっと奥へ。

右に行くと養沢地区、これはこれで、いつか行ってみたい

左折、もっともっと奥へ。

古そうだけど、しっかりした作り

数馬の湯につきました。

結構遠いよ。

向こうに行くと奥多摩湖の端から小菅村。山梨だよ。

小菅の湯っていうのも、一度行きたいね。

山深い

こっち側は、東京。結構奥まで来たんだよ。

でも、狭いけど、二車線道路。

雨だけ嫌だったんだね。

能面が並んでる

数馬の湯は、ちょっと古い感じあるけど、中は良いよ。

お面の廊下を進んで湯へ。

システムは同じ。靴ロッカーの鍵をフロントに預けて、湯のロッカーの鍵をもらう。

湯のロッカー数100超くらいかな。

人が5〜6人。

湯船は、ジャグジーのようなものの出てる浴槽、打たせ湯のようなものも。半身浴用の湯船。ヒノキの入った湯船。この三つ。

ヒノキのやつがお気に入り。

湯温は若干高め。

露天。つぼ湯が一つと、6人くらい入れる浴槽。

つぼ湯はぬるい。

つぼ湯で瞑想。

もう一つの浴槽、一人だったので、足を伸ばしくつろぐ。

身体が熱くなってきた。

ぬるぬるはしない。でも、ここもアルカリ泉。

出ると結構、体が火照る。

檜原食材を味わいたい

何にしようかな。


四人掛けが7卓くらい。二人掛けが3卓くらい。

数馬のモツ煮にしました。

食べ応えがある。1000円。

結構具がある。

うまいです。

食べ終わったところで、とても体が温かい。

晴れてきた

天井も高く、外も見える。

ほどよく疲れてきた。

もう一軒行くはずだった。

秋川温泉、瀬音の湯。

でも、時間切れかな。

もう一つ入ったら体に負担がかかるかも。

直売所の駐車場から見える橋

直売所に寄りました。

あわびたけを買う。

紅葉っぽいのを、一つ

橋の上から、秋川の風景を。

水、多いな。

なんかここまで来て秋川渓谷の写真撮らないのかよ、って声が聞こえる。

昔、初めて家庭教師をやったとき、担当した中学生、親が離婚して、暴君っぽい父親のもとで暮らしてた。わがままで、自信がなくて、勉強やらなくて、どうしたもんかと思った。

3週間後、事務の人に、「辞めたいです」と言ったら、「そんな無責任なことはできません!」と言われた。その頃は、素直だったので従った。

国語、英語を担当した。圧倒的にできない。週刊少年ジャンプが読みたいけど、おこづかいもらえないという。殺風景な部屋。

「じゃあ、俺、毎週買ってるから、読んだらもってきてやるよ。勉強もしような。」

約束した。

約束は守ってくれた。

でも、成績はあがらない。

先生と話して、どこか推薦を貰えそうな学校を探そう、ということにした。

勧められたのは、もう廃校になった秋川高校。

悪いけど、知らなかった。

偏差値も、なるほど。

でも、入れるかわからなかった。

あの頃、それでも、まだ、子どもは多かったんだよ。

作文がんばろうということで、英語はもういいから、国語だけやるということにした。

ある時、「先生…数学も担当してくれない?」と言われた。

それって週4だろ?

彼は、夢遊病で、窓から飛び降りたりするみたい。

暴君の親父が言ってた。

親父さんとの面談では、数学理科の先生、3回替わってるらしい。

「いやあちょっと無理だよ」

自分も無理をしていた。話始めると止まらない。勉強はしない。でも、マンガは欲する。そのころ、バブルがはじけて、家庭教師のバイト代ダダ下がり。

バブルの人1コマ3000円。俺、1コマ1600円。そして、初めて担当なので、1200円。

今考えると、あの会社、絶対、地雷俺に当てて、替わらせないようにしてたはず。今思い出してもムカつく。

準備の時間とか、アイツに持ってく、お菓子とか本とかマンガとかの経費とか考えたら、赤字だったと思う。

でも、推薦の試験前に作文の練習をしてたとき、こっちも頭でっかちで、文学のこと信じてたから、リストつくって、「お前、これから、これ全部読んで、感想文書け」って言った。

今思えば、島尾敏雄の『魚雷艇学生』とか中学生は読まないよ。

でも、俺も若かった。

読むかと思って渡したんだよな。

読んだかどうかはわからない。

たぶん読んでない。

でも、びっしり書いた手書きの、文献リスト。

あのころはまだワープロくらいしかなかったよ。

多少は気持ち伝わったかな。

推薦の作文は合格した。

添削したもん。

面接。

これも、怖いもの知らずで、難しいお題を考えろって言った。

「正義って何だろう」

とか。

俺がバカだよね。

でも、あいつもバカだったから、真剣に考えたみたいで、何か返してくれてたよ。中学生だから、拙かったけど。

「面談対策は、俺と時間一杯まで話すことだ」

何とか、秋川高校に受かった。

その親父は、それでも喜んでくれて、寿司屋に連れて行ってくれた。

初めて大トロって食べた。時価だったけど、8皿くらい食べたのかな。

帰り、言われるかもしれないなと思っていた一言。

「先生、高校でも家庭教師やってよ」

「俺、来年3年生になると、忙しくなるんだ」

噓だった。

忙しくなんかならない。

正直な話、疲れていたんだ。

だって、すぐ死ぬっていうし、昨日死にかけたっていうし。

その都度、説教とか、おだてたりとか。ジャンプとか。

俺、週刊少年ジャンプなんか読んでなかったよ。

お前のために、わざわざ買って行ってたんだ。

別れるとき、親父に連れられて行くお前は、何度もこちらを振り返っていたな。

でも、俺まで、消耗しちゃう。

どうしているかな。

秋川、の文字をみると、最初で最後の家庭教師を思い出す。

終わった後、「次、この子どうですか?」、即座に辞めてやった。

でも、お前、よく頑張ったよ。

俺の記憶にちゃんと残っているもん。

今、生きてたら40代か。俺が22で、あいつが15のときだもんな。

また会いたいとは思わないが、幸せにやってるといいな。

お前の高校閉校しちゃってたな。

幸せな高校生活送れたかな。

お前のことを考えると、ちょっとした後悔と自分の弱さで、泣けてくるんだよ。

だから秋川には行かないようにしていたのかな、無意識で。

でも、今日でそれは終わりだ。

川沿いではバーベキューができるみたい

十里木の駐車場から、橋、向かう。

気づいた!かかと痛くない!

数馬の湯がすごい。

薬効、薬効。

キャンプ場は閉まってるから、一度メイン道路に上がって、橋の階段をさがす。

ぐるっと回る、でもかかとが痛くないので行ける

お、橋あった。

暗いときは誰かとね

階段降りて、橋を渡ると、瀬音の湯にいけるようね。

橋を渡って、少し上ると瀬音の湯っぽい

じゃあ渡るよ。

揺れない

いいね!

行き。

あとで、エフェクトかけるね

紅葉っぽいのも入れとくね。

帰り、こっちの方がキレイかも

ピストンで戻ります。

逆側から見た風景。

秋川の風景

紅葉っぽいの、もう一枚入れとくな。

帰り際

帰りもパシャリ。

昨日打ったインフルエンザの副反応も、全部気のせい。

今度はちゃんと晴れた日にぶらつくよ。

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