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読書感想じゃなくて日記だよ、と自分でも思う。ただ、実際小説を一冊読み切る体力はもはやない。それでもやはり一章ごとだと少なく感じるきらいもあり、感想も出てこないことが多いので、その時点で小説内容から連想された日記になってしまう。

読書感想を夜書くことは少ない。時間によって書けるものが異なる。深夜はたいてい思い出話だ。

本当はニコルソン・ベイカーの『中二階』のような日記が書きたいものだ。報告とアイデアと考察がないまぜになった文章。そういうのをモンテーニュはエセーと言ったか知らん。でも、そういうものが夜に書くものとしては理想。


レベッカ・ソロモンというヴィクトリア朝の画家がいる。有名なのはザ・ガヴァネスという作品。あるいは、傷ついた鳩。レベッカは、ラファエル前派の二代目くらいに位置する歴史的位置付けで、モチーフは風俗的なものが多い。私は、割とこのレベッカの作品が好きである。

先日アリス・レントンという人の『歴史の中のガヴァネス』という本を買って、パラパラと読み、いい本だなあと思った。「ガヴァネス」とは、大英帝国の中流以上の家庭に雇われることの多かった「女性の家庭教師」のこと。犠牲者なのか専制君主なのか、という描かれ方の二大パターンを提示しつつ、歴史を追っている。

そういえば、とレベッカのガヴァネスを描いた絵と、アリスの著作がつながったわけである。

メリー喜多川の内縁の夫だった藤嶋泰輔の小説『孤獨の人』を購入。三島由紀夫が、白樺派依頼の学習院小説だ、とか序文で言っているが、○○大学小説って表現面白いね。

吉田修一は法政大小説だし、原田宗典は早稲田大小説だろう。そういう具体的なノリ、あってもいいね。

ざっと読むと、うーん、と思うけど。

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