「China人民元の信用について」/こういうところにもChinaの苦境が顕れている
China人民元の信用について
下記の記事が比較的中立的に記しているので紹介する。
従来、人民元というChinaの通貨については、ドルという外貨の準備高に応じて発行してきたので、その信用はドルに裏付けられているというのが一般に言われていることである。
産経新聞の田村秀男さんなどは、当然そのことを前提にして、米中経済関係を論じてきている。
一方で、信用というのはあいまいなものであるのだけれど、非常に厳しいもので、ドルにしても米国の軍事覇権とオイルダラー体制、さらにはニューヨークの米金融覇権という重厚な信用に裏付けられているとも言える。
そのために、ドル通貨体制の通貨発行益という国際金融スジのこれ以上ない莫大な利権も国際金融スジである米国民間銀行団に握られており、大統領と言えどもこの利権に手を出すことはできないと言われている。
先の記事では、オイルダラー体制を人民元も真似て信用を形成すれば、という意図を記している。
それも一理くらいはあるのかもしれない。
また、ドル支配体制に対する、アリの一穴をあけることをChina支配層は意図しているかもしれず、そういう攻めだけなく経済苦境を乗り切るための人民元の信用構造を意図しているのかもしれない。
エネルギーとしてはやはりChinaにとってはロシアのエネルギーは最も今頼りにしたいものだろうとも思われる。
しかし、反米諸国と連携するといっても、冷静に見積もって、やはりChinaは見通し得る限り通貨の信用を相当レベルで拡大することは難しいだろう。
相当の苦境に立たされている、Chinaという実像がこういう記事からも顕れてきているようである。