「5/16-18 仙台旅行by自家用車」/仙台・石巻・松島・山形 その5/松島四大観の一つ、偉観(七ヶ浜町の北端多聞山から)
松島は、松の島、ということが良くわかりました
松島再訪の目的、そして宮戸島大高森からの松島四大観の一、壮観について上記記事で記しました。
その中で、改めてよくわかったのは、大高森へ行く20分余りの登坂路を歩いている時、周りがすべて松の木で覆われて松の葉の落ち葉を踏みしめていた時です。
松島は日本で最も目出度い樹と言われる「松」の緑によって覆われているいる、そのせいで松島と言うんであると、いうことがしっくりと腹に落ちた瞬間でした。
松島四大観の一つ、偉観(七ヶ浜町の北端多聞山から)
さて、宮戸島大高森からの「壮観」からの眺望を満喫した後、次の四大観を目指しました。前調べが十分でなかったせいか、麗観・富山(とみやま) 、幽観・扇谷(おうぎだに)は、うまく車で行くことが出来ませんでした。
あとは残る一つの。「偉観(七ヶ浜町の北端多聞山から)」は地図でも比較的わかりやすく、ナビで設定どおりに夕方15時過ぎくらいに着くことが出来ました。
駐車場から歩いて10分もかからず、北端・代ヶ崎の断崖に辿り着きました。
以下、そこから撮った写真です。見事でした。
大高森の「壮観}は松島群島の北東から南西への眺望、
この、「偉観」は松島群島を南西から北東に眺める、ということになります。
以下、断崖に行く前の場所から撮った松島も掲載しておきます。
最後に、こちらにも芭蕉の奥の細道の松島の名文を引用しておきます。
「 抑々ことふりにたれど、松島は扶桑第一の好風にして、凡洞庭・西湖を恥じず。東南より海を入れて、江の中三里、浙江の潮をたたふ。島々の数尽くして、欹(そばだつ)ものは天を指(ゆびさし)、ふすものは波に匍匐(はらばう)。あるは二重にかさなり、三重に畳みて、左にわかれ右につらなる。負(おえ)るあり、抱(いだけ)るあり、児孫愛すがごとし。松の緑こまやかに、枝葉汐風に吹(ふき)たはめて、屈曲をのづからためたるがごとし。其気色窅然(えうぜん)として、美人の顔(かんばせ)を粧(よそお)ふ。ちはや振(る)神のむかし、大山ずみのなせるわざにや。造化の天工、いづれの人か筆をふるひ詞を尽さむ。」
(岩波文庫 「おくのほそ道」より)
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