『安倍晋三回顧録』読後感 その2/弔辞 菅さんの弔辞は涙なしに読めませんでした
『安倍晋三回顧録』は、読売新聞の橋本五郎氏と尾山宏氏の安倍さんへのインタビューが第一次政権のときのことから経時的に順を追って記されています。内容については、内閣安全保障局長だった北村滋氏が監修してチェックしています。
一通りインタビューの記載が終わると、年表形式でこれも第一次政権と第二次政権の事柄が、続いて内閣の支持率、不支持率の経緯も記載されています。
そして、最後に、岸田首相、菅義偉前首相、麻生元首相、野田元首相の弔辞がこの順に掲載されています。
インタビュー形式ですので、安倍さんの肉声に近い形で第一次政権そして第二次政権の事柄が走馬灯のように巡っていきます。
そして、それを振り返るように、年表と支持率経緯が続き、最後に上記四氏の弔辞が来るわけです。
濃密な安倍政権の仕事、政局を振り返った後の、暗殺事件当日のこと、それからのこと、そして国葬儀の時の菅さんの心打つ弔辞ともう一度21世紀の初めから人生を振り返ったような気持がしてきます。
やはり、菅さんの弔辞のところは、涙と嗚咽なしの読み通すことができませんでした。菅さんらしい心のこもった弔辞で古今の弔辞の中でも歴史に残るものではないかと思います。
心より、安倍さんの御霊安かれとお祈りしたいと思います。