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「高峰秀子生誕100年企画」/この人以上の大女優はいません、私にも胸揺さぶられた記憶があります。
大女優高峰秀子
来年令和六年は、大女優の高峰秀子の生誕100年に当たると言います。
このため、その記念企画が発表されました。
映画の再映、展覧会や写真展などが次々と行われるようです。
これは全くもっともなことだと思います。
私自身も、この人を置いて、大女優と言える人を寡聞にして知りません。
私自身は、映画をリアルタイムで観る世代ではありませんでしたが、、、
私自身は、高峰秀子の映画をリアルタイムで観る世代ではありませんでした。なにしろ今から99年前の大正13(1924)年生まれですから、戦前からご活躍され、それも子役でデビューしていますし、最も活躍された昭和二十年代、三十年代(1945-1964年くらい)をリアルタイムでは知らないからです。
TVドラマでは子供の頃、よく出演作を見ていた記憶はあります。
「衝動殺人 息子よ」
しかし、最後の映画出演となった「衝動殺人 息子よ」(1979年)だけは私はリアルタイムで観ました。
このときの強烈な印象は忘れ得ません。
この作品は、いわれなき衝動殺人で殺された一人息子(田中健)の父(若山富三郎)がその無念を、そして同様にいわれなく命を奪われた遺族のための法律制定に命懸けで取り組む、その姿を練達の監督木下恵介がヒューマンなタッチで描いた映画です。
父の愛、無念、情熱を若山富三郎がこれ以上はない熱演で観客の心をわしづかみにします。
しかし、その熱演と全き調和を得ながら、ラストで強烈に胸を揺さぶる演技を魅せるのが、母役の高峰秀子でした。
「お父さんの遺志は私がかならず引き継ぎます」という意味のセリフだったと思いますが、このセリフの胸に迫り揺さぶる力というものは他に出会ったことが有りません。すごい女優がいるものだと思いました。
私が大女優という所以です。
もちろん、「二十四の瞳」も観ました。これも素晴らしい作品です。おそらく映画としての「二十四の瞳」は、高峰秀子主演のこの作品に尽きるでしょう。
大女優 高峰秀子展は今の日本にも何かを残す
これから開かれるという、高峰秀子展や、映画の上映会は、恐らくオールドファンのみならず、少なくない若い世代にも好評を博すことになると思います。私も是非足を運ぶつもりにしています。
そうした今年末から来年にかけて行われる「大女優 高峰秀子」展は、今の日本にとっても必ずや何か意味ある足跡を残すことになると思います。
ご興味のある方は、是非冒頭掲載した記事をご覧になり足を運んでみてはいかがでしょうか。