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「札幌旅行 その2」北大散歩、人工雪 中谷宇吉郎 そして 大数学者 岡潔
札幌旅行二日目は、朝食をホテルで食し、9時過ぎから北大構内を散歩です。
この夏の季節の北大は、一層落ち着いていて、散歩がとっても気持ちいい。
少し多めですが写真を掲載します。
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途中の池に睡蓮が美しく花をつけていて、何人かの人たちが集まってみていたり、このように写真を撮ったりしていました。
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池のまわりに、カモの子供たちが散歩していました。
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中谷宇吉郎と人工雪、そして岡潔
途中に「人工雪誕生の地」という石碑がありました。これは、恐らく昭和の初め、中谷宇吉郎博士が北大で人工雪を初めて生成したことに因んだモニュメントです。
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この時期9/13でしたが、ちょうど、その近くの学舎で、日本数学会が開催されていました。
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中谷宇吉郎と数学といえば、これは、岡潔さんを思い浮かべずにはいられません。
ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、岡潔さんは日本でも三本の指に入る世界的数学者です。(ちなみに藤原正彦さんによれば、日本の数学のレベルは世界のトップレベルだそうです。)
昭和の初め、北大の友人、中谷宇吉郎さんを頼って、北大で研究をしていた時、昼寝から覚めて、多変数解析関数論に関する一大発見をしたというエピソードがあったはずです。
岡潔さんは、数学史上の大発見を三つしているようですが、その内の一つです。
世界の名だたる数学者たちは、当時、この三つの世界的な発見をしたのは、岡潔という日本のチームがしたのだろう、と言っていたそうですが、岡潔さん一人で成し遂げた、偉大な数学の歴史上の発見だそうです。
岡潔さんは、専門の数学ではない一般書の著作を多く残しておられます。
私もそのほとんどを繰り返し読ませていただいておりますが、非常に奥行きのある哲学的な内容を含んでおり、頭が良すぎて一部理解困難なところもありますが、その人間観、死生観には非常に引き付けられ多くの影響を受けました。
日本人がもつ日本の心の素晴らしさを胸に沁み込むような筆致で我々に届けてくれています。
少しご紹介しておきます。
上記は、小林秀雄との対談録ですが、私には小林秀雄が色あせて聞こえるくらいです。
以上、北大散歩に関連して、少し最後に、立派な日本人であり、偉大な数学者でありまた哲学者とも言える岡潔さんについて、述べさせていただきました。
それではまた。