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BBQ型通級指導教室経営を目指して

最近、BBG型学級経営の本を読み、双方向型学級経営の素晴らしさについて気づかされました。

こんな学級経営がしてみたい…!
こんな風に、子供たちがイキイキと学び、子供の心に火をつけられるようになりたい…!
保護者から、多数の感謝のお便りが届くような取り組みがしたい…!

こんな学級経営ができれば、教師冥利に尽きますよね!そこまでに至る圧倒的な準備や苦労があったのだと考えると、頭が下がります💦

私は、現在は通級指導教室担当として子供たちと関わっています。学級ではなく担当なので、学級経営はできませんが、通級指導教室運営としてBBG型、つまり双方向型の運営をすることが果たしてできないのか!?を考えていきたいと思います。

まずは、BBQ型とは一体何なのか?について言語化してみたいと思います。

レストラン型からバーベキュー型へ
レストラン型…提供型。プロの料理人が、魂を込めて作った一皿を客に提供するのがレストラン。そこに求められるクオリティは「料理の質の高さ」。肉の焼き加減はどうだ、塩加減はどうだ、ソースの味はどうだ。提供されたものの質を客が判断し、評価を下す。
バーベキュー型…参加型。プロでも素人でも、誰でも参加できる。みんなでワイワイやりながら、共に作り上げる喜びを楽しむ。そこに求められるクオリティとは「余白の設計」。誰が肉を切る、誰が肉を焼く、誰が味をつける。参加の度合いを共に設計し、互いに楽しみを享受し合います。
参加型の学級経営を目指し、学校の教育に余白を作り、保護者の方に共に作り上げる喜びを享受する仕組みを作っていくことを目指す。

BBG型学級経営より 一部改変

この考えを通級指導教室で生かすのであれば、以下のことができそうです。

保護者との連携を図る

本自治体の通級指導教室担当者研修会では、指導教諭が「保護者懇談カフェ」を設定し、定期的に開催したそうです。保護者と教員もありますが、保護者同士を繋ぐために開催したそうです。学校→保護者という一方向でなく、保護者→保護者や、保護者→学校という様々な方向性での関わりが期待できそうです。近くによいカフェがあるのなら、そこに行って実際にお茶しながら話をすると、楽しそうですよね!指導教諭は、実際に学校ではなく、カフェで実施しているそうです。

普段、一方向で学校から保護者へ通信や連絡ファイルで日頃の子供の様子や連絡事項について伝えることは多いです。保護者面談でも、学校に来てもらって個別面談を行うとなると、我々教職員の話を保護者が聞いて終わりというパターンも多いでしょう。私は、なるべく保護者の話を聞き、双方向型になるよう心がけていますが、年に2,3回しかない面談では、正直少なすぎます…。頻繁に連携が図れるような方法は、ないのでしょうか?

連絡ファイルのコメントは、保護者の悩み相談を聞いたり、家庭で行っている支援方法について教えてもらったり、家庭での過ごし方について情報をもらったりしています。また、学級担任が、通級指導に通っている保護者との交換ノートのように使っているパターンもあります。これこそ、双方向ですね。ただし、連絡ファイルは形式的になりがちで、中々保護者の本当の思いを聞き取ることはできません。

そこで、BBG型学級経営に載っていた実践で1つできそうなのがGoogleフォームで意見や感想、提案などを募ることです。匿名であれば気軽に投稿することができると思いますし、その投稿を集計して保護者へ通級指導教室通信としてまとめて記事で見ていただくことで、保護者同士の意見を聞き合うことにもつながります。ぜひ、取り組んでみたい実践です。

また、ペアレントトレーニングも実践したい取組の1つです。保護者も、子供への関わり方に困り感を抱えている方が少なくありません。親子のよりよい関わりは、心理的安全性を高める非常に重要な要因の1つだと考えます。講師は、我々教職員でもよいですが、地域の人材を活用し、お願いするほうがいいと考えています。その後、保護者とその講師の方が繋がるかもしれませんし、地域にはそのような専門家がいるのだと、だから、頼っていいのだと知ってほしいからです。さらには、そこでも保護者同士の関わりを持つことができます。

子供同士の意図的な関わりを仕組む

子供同士のつながりも密にしていきたいと考えています。通級指導教室の授業は自立活動、つまり個別指導が基本です。しかし、個別に目標は設定しますが、少人数指導も行うことは可能です。今年度、子供の実態や1週間の時間割の兼ね合いもあって定期的に少人数指導を行ってきました。対人関係やコミュニケーションに課題がある子供にとって、少人数指導で子供同士の関わりを持たせることは有効です。どうしても、教師対子供では出てこない課題も、子供同士で活動することで浮き彫りになります。

また、異学年交流を行うことで、上級生が下級生の関わりを意図的に作ることができ、その結果よい意味での化学反応が起きることがあります。対人関係に課題がある6年生も、1年生の宇宙人のような振る舞いに圧倒され、あたふたしながら何とかエスコートする姿をよく見かけました。

常に個別指導ではなく、定期的に少集団指導・異学年交流を組み合わせることで、教師が一方的に享受する一方向でなく、双方向の学びが実現できるのではないかと考えます。

BBG型通級指導教室経営という新たな視点を持つことで、よりよい取組に繋げられそうです。ぜひ、来年度に生かして計画していきたいと思います。
皆さんの参考になれば、幸いです。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。

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