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信頼はするが、信用はするな
信頼はするが、信用はするな
この言葉は、以前勤めた小学校の校長から言われた言葉です。
信頼とは
「あなたのことを、ずっと見ているよ」
「あなたならできるって、信じているよ」
「あなたなら、がんばれるよ」
「あなたなら、きっと大丈夫」
というポジティブな感情を持って関わること。
つまり、相手を大切に、心から信頼して関わることをいいます。
一方で、信用とは
「この子は、○○ができる」
という結果をもとに判断すること。
つまり、いつも、この子はできるから、私が何も言わなくても、助けなくても、結果は同じだろうと信用することをいいます。
信頼はするが、信用はするなの真意は
相手を大切に思い、心から関わる(信頼する)のはいいけれど、結果に期待しすぎない(信用しすぎない)方がいい
ということです。私は常にこの言葉を言い聞かせているのですが、先日、失敗したことがありました。
現在、掃除の時間はトイレ掃除の指導・管理を担当しています。6年生の子達が来るのですが、今回の当番の子達は、お世辞にも私が見てなくてもできるようなメンバーではありませんでした。
落ち着きがなく、真面目にやらずにふざけることが多いようなメンバーです。実態を把握していましたので、掃除時間中は常に目をかけていました。
できていないことを注意・叱責するのではなく、どこで、何を、どのようにしてほしいのかを明確に伝え、できたことをとことん褒めました。実際にピカピカになっているトイレを見てオーバーリアクションで驚くなどして!
日常的に使う子供たちが「最近、匂いがなくなったんだよね。トイレがきれいになった」と言っているのをすかさず伝えたり、
同僚の先生が「ここのトイレ、とってもきれいだね!」と職員室で聞いたので、すかさず
「最近、ここのトイレがきれいだって、職員室でウワサになっているよ…」
と伝えたりして、とにかく子供たちの掃除への自己肯定感を高めるために、信頼しているよという気持ちを伝えるために、あの手この手を尽くしました。時には、感謝の手書きのメッセージを渡し、自分自身も、この掃除場所のメンバーに感謝していることを伝えることもしました。
そんな中、先日のトイレ掃除は、「この子達も、もうそろそろ仕事を覚えただろう」「ここまで気持ちを高めたから、私がいなくてもいいだろう」とつい信用し、張り付かなかったのです。自教室の掃除をしたかったこともあり、あえて任せてみることにしました。すると…
ゴミをほうきで取り終える前に水をまいてしまい、くっついて取れません💦水切りが不十分で、水たまりがあちらこちらに💦
掃除中にも関わらず、騒ぎ声、笑い声が廊下にまで聞こえる始末…!
とにかく、水をきっちり切ってしまわないと、トイレを使用する子供たちが濡れてしまうので、そこだけさせてその日は終わりました。
……反省!
信頼はするが、信用するな
という言葉が、脳裏をうずまいていました💦私がつい、自分のことを優先して信用してしまったばかりに、このような結果に陥ってしまいました…
常に、信頼してポジティブメッセージは伝え続けますが、信用してほったらかしにしてはいけないと、よい教訓になりました。
学年末の最後だからこそ、信頼して何かを任せてみることは大切ですが、信用して任せっきりにしないようにしたいものです。
みなさんの参考になれば幸いです。
今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。