見出し画像

穏やかな日々を過ごすために、通級指導は何ができるのか?

最近、落ち着かない子や学習でつまずきが見られる子に関する情報がよく私へ来るようになりました。
10月も後半へ差し掛かり、学習面や生活面で課題が表面化してきています。

落ち着かない子や学習でつまずきが見られる子に関する情報がよく私へ来るようになりました。

10月も後半へ差し掛かり、学習面や生活面で課題が表面化してきています。

「6月・11月・2月が一番学級が落ち着かなくなる」

と、私の周りではよく言われることです。だからこそ

「気を引き締めていこうね!」
「みんなで、声をかけ合っていこうね!」

と連携を密にしようとするのですが、実際に11月で落ち着かなくなる要因として何が挙げられるのでしょうか?

結論としては、行事と気温の変化が影響されると考えられます。

まず、9月・10月は2学期が始まり、適度な緊張感をもちながら子どもたちは過ごしています。11月に入ると、よくも悪くも「慣れ」が生じてきます。つまり、緊張感がなくなり、児童が気持ちの切り替えがうまくできないことがあるのです。これにより、授業中の集中力や規律が低下することが考えられます。

次に、寒さの影響です。気温が急に下がることで、児童は体調を崩しやすくなります。体が冷えたり、風邪を引いたりすることで、全体的な健康状態が悪化し、学級全体の雰囲気に影響を与えることがあります。

結果として、授業中に落ち着きがなく、友達にちょっかいを出す児童が増えることが考えられます。また、長時間の集中が続かず、途中で立ち歩く児童が目立つようになるでしょう。

じゃあ、通級指導教室担当として、どうする?

私は、通級指導教室担当として通ってくる子ども達全て、もれなく、週に1~2時間の自立活動で穏やかに過ごすことを目指します。

「楽しかった!」
「また来たい!」

を与えることを最優先にして、プラスアルファでコミュニケーションや人間関係の形成を高めるトレーニングを行ったり、環境の把握の区分から、自分が持つ感覚を十分に理解し、感覚や認知の特性について理解と対応ができるように指導したりすることを目指します。

その他の時間は、教室へ顔を出して励ましたり、休み時間に一緒に遊んだり話したりして関わる時間をできる限り取ります。

1週間に1回は通級指導教室外での関わりが持てれば、つながりが保たれると考えます。

週に1~2回しかない通級指導ですが

「常にあなたのことを気にかけていますよ」

という意識を持たせる関わりを取っています。
気休め程度にしかならないかもしれません。しかし、多くの先生から見てもらっているという安心感は必ずあると信じています。

穏やかな日々を過ごすためには、心の安定が必要です。
心の安定のためには、信頼できる人との
温かな関わり、コミュニケーションが不可欠です。

「すべての悩みは対人関係の悩みである」

アドラー心理学の根底に流れている概念です。
教師は、子どもにとって大きな存在です。
担任以外で、見てくれる、話を聞いてくれる存在として
いられるように日々過ごしていきます。

それが、穏やかな日々を過ごすために、通級指導ができる1つの真実だと考えます。

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださりありがとうございました。


いいなと思ったら応援しよう!