ペーパーマリオ オリガミキング┃ゲームレビュー
2020年7月17日にNintendo Switchより「ペーパーマリオ オリガミキング」が発売されました。ペーパーマリオシリーズはこれで6作品目になります。
本作、オリガミキングは”任天堂の遊び心が詰まった作品”だと感じました。ギャグを散りばめたキャラとの会話が楽しく、ミニゲームには工夫が多く、最後まで飽きることなくクリアできました。
┃概要
今回の作品は、クッパが敵役ではありません。ペーパーの世界をオリガミの世界に変えようとする”オリー”が敵役であり、マリオの相棒はオリーの妹”オリビア”です。
マリオとオリビアは謎解き・ミニゲームに挑戦しながら、ピーチ城に絡みついた紙テープを解放すべく、各エリアを回っていきます。経験値の概念はなく、マリオが雑魚敵に対して圧倒的に強くなることはありません。
本作が名作だと感じた理由は、①会話やコメントに面白さが散りばめられている、②ストーリーを通じて繰り返し作業が要求される場面が極端に少ない、③大人も子供も楽しめるように設計されている、といった点です。
┃①会話やコメントの面白さ
かなり表現は難しいですが、”今時”な表現や皮肉がふんだんに盛り込まれた会話が繰り広げられます。メタ的なコメントや、これまでのマリオのストーリーの背景を踏まえた会話が多く、飽きることなく楽しめること間違いなしです。
特に、任天堂作品が好きな方や、マリオ作品が好きな方にはたまらないのではないでしょうか。
┃②繰り返し作業が少ない
山、砂漠、海といったエリアを旅していくマリオですが、ゲームのギミックがすべてバラバラであり、同じ作業を繰り返す場面が極端に少ないなと感じました。そのため、飽きることなくクリアまで楽しむことが出来ました。
唯一単純作業が要求される場面はザコ敵との戦闘ではないでしょうか。しかし、本作品では経験値の概念を採用していないため、極力戦闘を避けてもほとんど問題がありません。プレイヤーを飽きさせない工夫をここからも感じることが出来ました。
↓ 海では船で移動したり
┃③大人も子供も楽しめる
さすがマリオ作品というところでしょうか。難しくもあり、簡単でもあるという作りが素晴らしいです。敵との戦闘ではパズルをクリアしながら戦うのですが、難しいときは難しいです(私はボス戦で何度かゲームオーバーになりました)。短時間にクリアしようと思うとパズルをうまく説かなくてはいけないのですが、時間がかかってもいいならパズルが下手でも大丈夫といった具合です。
↓ 意外とパズルが難しい……
┃その他
敵はすべてオリガミなのですが、すべてプロの方が折った作品を参考にしてモデリングしている気がしました。こういった感じでおられているのかと思わせてくれる描写もあります。(調べてみましたが、ピーチ姫やクリボーなどは限定特典のオリガミがありますが、複雑なキャラについては詳細不明です)そういった細かいところも評価が高かったです。
相棒のオリビアちゃんがすごくかわいいキャラクターになっていたところも個人的には良かったです。幼児的というか、わがままな純粋な子供というか、そういったかわいいアイドル的キャラクターに仕上がっていて、都度都度のコメントがプレイ全体を盛り上げてくれます。
┃まとめ
「ペーパーマリオ オリガミキング」任天堂作品好きであれば是非プレイしてみてはいかがでしょうか。ストーリーやゲームの出来栄えを楽しむという観点からは素晴らしい作品だった思います。
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