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プロローグ 『お前たちは罪を犯した』

『お前たちは罪を犯した』
 今まで生きてきた中で、これほど衝撃的な字面を見たことがあるだろうか。
 あまりの衝撃に何十分もその場に立ち竦んでしまった。いや、気づかなかっただけで実際は数秒だったのかもしれない。
 ふと我に返ったアリアは、隣にいるエリリカの横顔を見る。普段は元気いっぱいな彼女が嘘のようだ。太陽みたいな笑みが、顔から消え失せている。
「エ、エリリカ様・・・・・・」
 アリアにはこれがやっとだった。名前を呼ぶことだけで精一杯だった。
 名前を呼ばれたエリリカは、メモ用紙から顔を上げる。虚無の中でもアリアの声は届いていたらしい。いきなりこんな文章を突きつけられて、遂に彼女の思考は停止する。その証拠に、エリリカの顔には感情が浮かんでいなかった。

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