節約には【低単価】と【支払額】どちらが大切か?
シニア投資家のりゅうさんです。
今日は節約に有効なのは「低単価」か「支払額か」のどちらかについて話したいと思います。
節約を考えるとき、多くの人が「単価が安いものを選ぶことが節約になる」と考えがちです。しかし、実際の節約において重要なのは「低単価」ではなく、「支払額」です。この違いを理解することは、私たちがより効果的にお金を管理し、節約するために非常に重要です。
セット販売の罠
スーパーやオンラインショップでよく見かける「セット販売」は、その典型的な例です。
例えば、1個400円の洗剤が3個セットで1000円で売っていたとします。
一見すると、1個あたり333円と単価が安く、トータルで200円の得のように思えますが、本当にそうでしょうか?
まず考えるべきは、「その商品が本当に必要かどうか」です。必要以上の量を購入してしまうと、買った事を忘れたり、結局使いきれずに無駄になる可能性があります。
とりあえず1個しか必要でないのに、セットで購入することで600円(1000-400円)を余計に支払っていることになります。
在庫のデメリット
自宅のスペースが限られている場合、とりあえず使わない2個の在庫が占有する場所は他の有益なことに使えるはずのスペースを浪費してしまいます。
在庫は、使うまではただの「死んだ資産」であり、何の価値も生み出しません。
すっきりした生活は心の健康にも有効です。
支払額の差額を投資に回す
一方で、必要以上に購入しなければ、その支払額を抑えた分を別のことに使うことができます。例えば、余ったお金を投資に回すことも一つの方法です。投資に回せば、そのお金は増える可能性があり、長期的にはより大きな節約効果をもたらすかもしれません。
つまり、無駄な在庫を抱える代わりに、余剰資金を増やすことができるのです。
将来のバーゲンの可能性を考える
さらに、将来的にまたセールやバーゲンがあるかもしれないという可能性を考えると、今すぐに多くの在庫を抱える必要性はさらに薄れます。バーゲンは定期的に行われることが多く、そのたびに新しい商品がディスカウント価格で手に入ることもあります。
今、必要以上に買い込むことで、将来のより良い買い物の機会を逃してしまうリスクもあるのです。(これについては逆に値上がりするリスクもあり賭けの所もありますが)
節約のための購入基準
まとめると、節約を成功させるためには、次のような購入基準を持つことが重要です。
本当に必要な量を購入する: すぐに使い切れない量を買っても無駄になるだけです。
支払額で考える: 単価ではなく、実際にいくら支払うかを考慮しましょう。
在庫を持ちすぎない: 在庫は何も生まず、場所を取るだけです。必要なときに必要な量だけを購入する習慣をつけましょう。
差額を有効活用する: 支払額の差額を投資などに回し、将来的な資産形成につなげることを検討しましょう。
将来のバーゲンの可能性を考慮する: 今無理に買い込まず、将来のバーゲンでさらにお得に購入できる可能性を考えましょう。
まとめ
節約とは、単純に「安いものを買うこと」ではありません。「支払額」に焦点を当て、自分にとって本当に必要な量を、適正な価格で購入することが鍵です。これを理解し、日々の買い物で意識することで、無駄な支出を減らし、効率的にお金を使うことができるようになります。次回の買い物の際には、「支払額」と「将来的な投資効果」を考慮して、賢い選択をしましょう。