10/18「ミュージックステーション」のSnowmanのパフォーマンスがArtだった
いや~ 彼らの「Empire」、すごかったですね!
語弊がありますが3分ちょっとのパフォーマンスを観て、わたし、どっと疲れました。そしてこんなすごいものをタダで観ていいのだろうか、と思いました。
当日の興奮を数日寝かせてみましたが、感動の記憶が薄れないどころか定着していくばかりなので、これは文字として残しておくか、というのが今回の趣旨です。
唐突ですが、彼らのパフォーマンスをみて私の脳裏に浮かんだのは、
「滅びる国を守るために、命かけて戦う戦士の美学の物語」でした。
(Empireという曲が本来意図しているものとはまったく異なる、というか、むしろ真逆な気がしなくもありませんが、勝手に浮かんできてしまったものはしょうがない)
そして役回りと舞台は以下の通り。
(これもつっこみどころ満載ですが、勝手に浮かんでしまったんで、これまたしょうがない)
目黒くん ⇒滅びゆく国の王子
ラウールくん ⇒象徴の神(悪魔かもしれないし守護神かもしれない)
向井くん ⇒吟遊詩人または占い師(歌で未来を暗示する)
その他のみんな ⇒戦士(岩本くんが軍隊長)
舞台はヨーロッパ。時代は中世。
城を攻められ、周りを敵に囲まれ、もはや勝ち目はなく、ほろびゆく運命の小国。
絶体絶命のその状況の中、若いながらそのカリスマ性で国を率いてきた王子は、痛手を負いつつも自らすすんで戦いの先頭に立ち、強い意志で軍隊を鼓舞し続ける。
若い王子をずっと支え続けてきた忠実な戦士たちは、ほろびゆく国の運命を半ば予感しながらも、王子だけは絶対に守り抜く、という強い気持ちで、傷つきながら何度も立ち上がり、絶対にあきらめずに戦い続ける。
その戦いを袖から見守り、自分ではその歌の意味がわからないが、なにかに導かれて、彼らの運命を暗示する歌を、とてもいい声で歌う、吟遊詩人。
そしてすべての運命をつかさどり、圧倒的オーラで君臨する、絶対的な存在である神。
悪魔なのか守護神なのか、その正体は誰にもわからない。
・・・はい、妄想はここまで。おつきあいいただきありがとうございました。
いやあホントにすみませんねえ。各方面のみなさん。
ていうか、
Empireって、歌詞を見る限りでは「自分たちで未来の世界に新しい帝国を築こうぜ」っていう曲ですよね? ほろびゆく運命の国って・・・真逆じゃん!
でもってラウールくんが悪魔って!あんたラウールくん大好きなくせに、言うに事欠いて、よりによって悪魔って!ラウールくんに土下座して謝れ!
さらに向井くんの吟遊詩人も地味に失礼だし(自分で何うたってるかわからんってどうなのよ)、3人以外のメンバーをひとまとめに「戦士」でくくっちゃってるのも乱暴すぎ!ダメでしょ!
いやいや本当に面目ない。
・・・たぶんですけど(ここから声がちっちゃくなる)、
元ネタのモーツァルトの曲調がどうしてもですね・・・ヨーロッパとか中世とか連想しちゃうんですよね・・・そんでもって、私の乏しいクラシックの知識(高校時代で終わっている)と勝手にひもづいてですね・・・
「モーツァルト」 ⇒「魔王」「魔笛」⇒ 吟遊詩人とか悪魔とか神
になっちゃってるのではないか、というのが自己分析です。はい。。。
いやいやほんとに面目ない。
いやでも、だとしてもですよ?(ここからまた元気になる)
彼らの「Empire」の気迫こもったパフォーマンスを観て、
「運命には逆らえないけれど、運命のままに操られるのはいやだと抗う、人間の美学」
みたいなものを感じて、強く心を揺さぶられたのは、まぎれもない事実なのですよ。
あのパフォーマンスは、Snowmanが「これが自分たちが進んでいく形だ」を我々に見せてくれたという意味で、「芸術=Art」として、私は受け止めました。
壮大な歌劇を見たような感覚とでも言いますか、とにかく「自分たちはこうやっていく」という彼らの美学が、こちらにずしんと伝わるパフォーマンス。
本当にいいものを見せてもらいました。
そしてこれも改めて感じたことですが、なぜ彼らのパフォーマンスが、ヨーロッパ中世の歌劇を見るようなArtになりうるのかというと、
おそらく9人全員の圧倒的な品格、品の良さ、なんですね。(それに加えてこの「Empire」に限ってはラウールくんの絶対的オーラかな)
昭和のおばさんは「上品」「品の良さ」に関しては、絶対的なアンテナと、ものすごく厳しい判定基準のものさしをもっているので、ここはたぶん揺るぎない事実。これはSnowmanというグループの、かなりの強みかもしれません。「品の良さ」は、後付けのスキルやトレーニングでどうなるものではないですから。
ということで、彼らの「これからこうやっていく」のメッセージ、しかと受け止めましたので、私はこの先も、彼らのパフォーマンスでいろいろな物語を妄想して、楽しんでいきたいと思います。
にしてもラウールくん、このたびは勝手に悪魔にしちゃってほんとにゴメンなさい。ぺこり。