徒然物語125 ロとノ 

「会議の準備を頼むと言ったのに、なぜあんなに中途半端なんだ?」

「えっ会議室ですよね?課長のご指示通り、机と椅子を並べましたけど…」

「何を言っているんだ?ちょっと、ついてきなさい。」

ガラガラ

「見てみろよ。机が真ん中に4つ。若干斜めにカーブしながら置いてあるだけじゃないか。これのどこが私の指示通りなんだ?」

「えっ?課長、机を” ノ ”の字に並べておいてくれって、おっしゃったじゃないですか?その通りやりましたけど?」

「はあ?私は” ロ ”の字に並べろと言ったはずだが?第一、ノの字に並べて、どう会議するつもりだったんだ?ちょっと考えて、おかしいと思わなかったのか!?」

「はあ、すみません。ノと聞こえたもので。並び直します。」

「頼むぞ。こんなポカミス、繰り返さないでくれよ!」

課長:(…これがゆとりというものか?それとも、彼が天然なだけなのか??)

部下:(ハァ…まったく。課長の活舌悪すぎなんだよな…)

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