見出し画像

私の原体験って何だっけ...それはきっと、忘れちゃいけないもの。

大学一年の授業課題で、障害や病気を持つ人の叶えられていない願いをネットで調べていた。

その時たまたま開いた障がい者福祉施設がとった、アンケート調査の結果報告書に書かれていた言葉を目にして共感とともに憤りが沸いてきた。

「車椅子だからおしゃれはできない。」

アンケート調査でこう答えた人は、おしゃれを楽しみたいのに、自分の持っている障害や車椅子が理由でおしゃれを諦めるしかないと思ってしまっているんだと思った。

明確に障害を持っているわけでも、車いすに乗った経験もない私が共感したのにも訳がある。

昔から可愛い服装に憧れがあった。女性らしい服装や行動がうらやましかった。と言うか、自分が男に生まれた事が間違いだと中学の時から思い続けている。

本音を言えば、髪も伸ばしたいし、スカートやワンピースを着たい。誰が見ても女性だと思う容姿になりたいし、男性に生まれたことを隠蔽したい。

もっと簡単に言うと可愛くなりたい。
うん。可愛くなりたい。(大事なので2回言います。)

でも、周りの目が怖いから、と言う理由と一度親に打ち明けたものの理解を得られず、今まで男として生きてきたから自分自身を諦めてきた。

諦めるのって辛い。

なりたい自分とか、着たい服とか、接する相手にこういう印象を持ってもらいたいとか、なんだかずっと気分が落ち込んで、這い上がってきても、一人になったら溜息が出る。

本当はあきらめたくないのに、半ば自分で諦めるって決めて見向きもしないようになる。

でも、そのアンケート調査の言葉を見たときに思った。
「あきらめたくないよな」って。

自分が今まで塞ぎこんで諦めてきたことを、アンケート調査に応えたある車椅子ユーザーさんが代弁してくれているような気がした。
勝手に重ねて悪いけど、あなたと私ってどっか似たモノ同士ねって。

それからは恩返しするみたいに、車椅子ユーザーさんに話を聞いて回った。


それが私の原体験。
私なんかの場合なら、周りの目を気にせず、友達に正直に話して手伝ってもらってなりたい自分に近づくことはできる。隠せばどうにでもできるから。

でも、自分に降りかかった「障害」って外側の要因のせいで諦めるのはなんか違うよなって、思った。率直に、素直に。

障害を持ってない人をベースにつくる方が数売れていいから、って理由で見向きもしてくれないなんて違うよなって。

「もっとこうしてほしい」とか、あるだろうな。
そんなぐらいの気持ちで今までやってきた。
でも、そんなぐらいでも今までやってこれたのが、改めて考えるとすごいかも?

「世界を変えるんだ!」みたいな高尚なビジョンとか、身近に当事者がいたからとか、そんな大それたことは言えないけど、もし等身大でいいのならば、そんな感じ。

原体験って、ほんとはもっと簡潔に語れるパンチの効いたメッセージで表現するんだろうけど、私ってほら、文章書くのが好きなもんで...

どこかにありそうな、エッセイとか何かの物語みたいな筆で書いてみたけど、これが今後ビジコンとかでどんな風に使えるやら。

まだちょっと、自分の本当のことを打ち明けるのは怖いです。
(じゃあなんで書いたんだってね。そこはツッコまないでもろて。)

なんとなく、最近私のやってることが外側の意見にまみれて、なんで私がやるのかがあやふやになってる気がしたからちょこっと書いてみました。

忘れたくないし、忘れちゃダメなこと。
これがないと、結局は完全に独りよがりなアイデアになっちゃう。

自分の性別がどっちつかずなのがいいことに、当事者にも片足ツッコんで、外側にも片足ツッコんで、みたいな。

今年の3月に大学の同期がつけてくれた「アイダニンゲン」ってあだ名が一番自分を表しているかもしれない。

ゆーさん、そんなこんなで悩みながらも「アイダニンゲン」としてTHEを進めていこうと思うよ。
(まあ、もっと計画的に進めないとだけどね...)

これを読んでくれたあなたはきっと物好きで、だけど誰かをほっとけないような...
そんな人だといいな。

スキとかフォロワーとかしてもらえたら、またこんな口調で書いてみようと思うよ。
あと、「可愛くしたろか?」とか「そんな原体験やったんや」とかコメントもらえると、お返事するかもです。

どこに到着するやらわからないnoteを最後まで読んでくださってありがとうございます。

それでは。

いいなと思ったら応援しよう!

ゆーさん|「当たり前にユニバーサル」をつくる社会起業家
サポートしたいなって思っていただけたら、ここからサポートをお願いします! いただいたサポートは活動のために活用させていただきます!