世界の取り扱い説明書 〜ジャック・アタリ〜
本日より投稿を開始します。株式会社Scutumと申します。
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この写真の方、ご存知ですか?
まずジャック・アタリさんってどなた?と思った方も多いかもしれない。
私も正直申し上げるとその内の一人でした。
しかし、ジャック・アタリさん、超すごい人。
簡単に説明させていただくと、
〜ジャック・アタリ JACQUES ATTALI〜
1943年アルジェリア生まれ。フランス国立行政学院(ENA)卒業。
ENAはフランスのエリート養成を目的とした専門的な学校(グランゼコール)の中でも最難関とされている。
81年にフランソワ・ミッテラン大統領顧問を務め、「大統領の知恵袋」という名前がついた。
91年には欧州復興開発銀行の初代総裁などの、要職を歴任する。
といったように、要するにすごいお方。
今回ご紹介する本の他にも、著書は多数あります。
では、本の紹介へいかせていただきます。
1.ノーベル経済学賞は偽ノーベル賞
ジャック・アタリ氏曰く、近年「経済学者」と呼ばれる新たな専門家の一部は物理学や化学を模倣して、経済学の分野だけで通用する概念と法則によって、人間社会のあらゆる側面を叙述できると豪語しており、疑似科学を入念に作り上げることによって、自分たちの影響力を正当化できると信じてきたし、現在もそう信じているという。
また、彼らの理論は多面的であるため大勢の人々が魅了されており、豊かであるため、今回の題材である”偽のノーベル賞「ノーベル経済学賞」”が設立されたという。
その経済学は、現在世界中の大学で教えられており、経済指標過去を解説し、未来を読み解くための不可欠な要素になっている。が、
物理学、化学、宇宙物理学と異なり、社会現象に対し、経済理論によって、いつでもどこでも有効で反論の余地のない説明がなされたことは一度もない。そのため、経済理論は常に間違い、特に未来に関しては、全く役に立たない、と彼は言う。