ミュージカル刀剣乱舞 陸奥一蓮

江水散花雪花影ゆれる砥水しか見たことない人の感想、覚書きです。
ネタバレあり※感想はネガティブです。


陸奥一蓮のあらすじ

出陣先は平安時代初期、東北地方に住む蝦夷(えみし)と呼ばれた人々が政府に対し反乱していた時代。
蝦夷の族長、阿弖流為と政府軍の坂上田村麻呂がちょうどぶつかりあっていた頃。

出陣男士は加州清光、蜂須賀虎徹、鶴丸国永、水心子正秀、大包平役、山姥切国広の6振り。
しかしこの6振り出陣前から三日月宗近の姿すでに出陣先にあったのだった。

どうやらこの本丸の三日月宗近。審神者の命も受けず独断で時代をめぐっているらしい、その理由は、この本丸で折れてしまったらしい刀に関係があるようだが……。

ストーリーは蝦夷の民のことを思って動く阿弖流為(あてるい)と母禮(もれ)に焦点が当たり進む。く阿弖流為(あてるい)と母禮(もれ)の友情に三日月と自分を重ねる鶴丸国永。阿弖流為(あてるい)と母禮(もれ)は最後に自ら処刑される道を二人選ぶわけだが、鶴丸国永と三日月宗近の道は再び交わることはなかった。


以下、感想(ネガティブなものを見たくない人にはお勧めできません)









感想

三日月宗近との友情を歴史上の人物に重ねる鶴丸国永の姿が切なくて、最後に三日月宗近の幻覚に話しかけてしまっている鶴丸国永に、同じ仲間を失った傷を負っていても、隣にいるだけで解決することもあるのになぁと思わずにはいられなくて、しんみりとした何とも言えない余韻の残るいい終わり方だったと思います。

歴史上の人物は丁寧に描かれているのでく阿弖流為(あてるい)と母禮(もれ)坂上田村麻呂の3人の間に友情が芽生えていく様子も大変胸を打ったのですが、私は刀剣男士を見に来ているわけで、もう少し刀剣男士同士の絡みがあるともっと楽しめたのかなとちょっと残念でした。

江水と花影は刀剣男士の成長が主軸にあったように感じるのですが、今回のストーリーは成長らしい成長というのが、今まで聞けなかったことを大包平に背中を押されて聞いてみようとなる加州清光という前作二つに比べて小さな変化だったので、パンチが足りなかったように感じました。
投げやりぎみだった山姥切国広の目に光が戻ったのも成長と言えば成長だったと思うんですけど、過程はすでに描かれているので今作での成長とは感じられず、でも、最後にみんなで並んでそばを食べている姿は微笑ましかったです。見えない壁がなくなってよかったなぁと感じました。

核心に触れる話が聞けるのかなと思ったところで、まだ明かされないのにもちょっとフラストレーションが溜まりました。
ほとんど核心は匂わせられているんですが、それでもあそこで暗転はないでしょ~!となっちゃいました。

刀ミュはライブパートがいつも良いだけにストーリーが弱いと負けてしまうのがちょっと惜しいなと感じてしまいました。

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