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『プラダを着た悪魔』から学ぶ働くということ

女性ならほとんどが見たのではないか?
『プラダを着た悪魔』
私も見ました。

こちら偏見を捨てて男性も見た方がいい。


ストーリーをざっくりと…
ファッション雑誌の編集長メリル・ストリープ演じるミランダのアシスタントとして
アン・ハサウェイ演じるアンドレアが夢を掴むため、
気の強さと機転をきかせミランダの要求に応えていきます。
紆余曲折の末ミランダに認められつつも、
アンドレアは今までを振り返り、
本当の自分を取り戻し…ハッピーエンドで終わり。
最近まではこのような認識で見ていました。


だけど、
仕事をする社会人として
働いているという目線で見たとき
この映画はビジネス映画でもありました。
(気づくの遅い?)

とにかく仕事!!

私たちはなんのために仕事をしているのか?

映画の中のセリフを借りるなら
「家賃稼ぎ」
要はお金のため

けどアンドレアはなぜこんなにも横暴な上司の元で
仕事していたのか、、


それは、、
ジャーナリスト希望のアンドレア
父親とディナーをしているときに話していた

「ミランダの下で働けばあらゆる扉がひらく」
「1年後には私も世界中の有名雑誌の記者に会える」
「これは夢を叶えるための大きなチャンス」

だからアンドレアはミランダの元で
理不尽ともいえる仕事もこなしていた。
アンドレアの目標を理解していたネイトは
黙って見守っていた。

しかし少しずつ彼女の目標が変化していった…

アンドレアがしていることは
単純にミランダに尽くすことや
認められることに変わっていったことに
ネイトは気づいた。
そして、、

パリ行きが決まったアンドレアにネイトは言う
「君がストリッパーでも誠実に仕事する限り構わない
「バカにしていた女に今君はなっている。認めろ」
と。


ここでアンドレアは得意の言い訳をします

「仕方なかった」
「ミランダの命令だもの」

エミリーにパリ行きを伝えたときも
同じ言葉を口にしてましたね。

「ミランダの命令は絶対だから仕方ない」

全部彼女のせい


しかしパリ行きについては断ることもできた。

なぜならミランダは
「あなたが決めるのよ」
最終決定はアンドレアに託していたから。

アンドレアは他人の夢を奪うのは私自身は望まない、
私はそんな人間じゃない。
そうさせているのは『ミランダ』

そう誰かのせいにするのはとても『楽』

しかしネイトもエミリーも『ミランダ』ではなく、
アンドレアの行動を非難します。
当然ですが…

アンドレアだけは
どうしてみんなわかってくれないのか、
理解していません。
なぜか?

全部ミランダのせいにしているから

彼女は無意識になんでもかんでも
ミランダのせいにし
己を守っていた。

現実でもミスをしたら
「先輩が教えてくれなかった」
「上司が…」
そういう言い訳は顧客側には関係ありません。

あなたのミス   なんですから。

裏ではきっと先輩や上司が謝罪しています。
そのとき
教えてくれなかった上司のせい
ではなく、
わからないことを放置していたあなたの責任です。

※もちろん本当に教えてくださいとお願いし、
教えてくれなかった、放置したのであれば
先輩、上司の責任です。

しかしエミリーもナイジェルも
アンドレアに仕事のことはきちんと教えています。
ミランダも的確に指示を出しています。

よってアンドレアが周囲からの批判は
当然なのです。

徐々に変貌


しかし普通に考えると
ミランダのやっていることはあり得ませんね。
アシスタントに仕事もプライベートも全部やらせるなんて…
今ならパワハラ、ブラックでSNSで晒されバッシング。
会社は謝罪するレベルです。

ですが、
アンドレアをはじめ、
エミリーも他スタッフもそれをしません。

な、ぜ、か?

偉大な女

ミランダが有名ファッション雑誌の編集者であり、
偉大で尊敬をしているから。

彼女に認められたら、
どれだけの恩恵を受けられるかをわかっている。

アンドレアもそうですよね。
彼女に認められたらあらゆる扉がひらくとわかっているから、
どんな理不尽なことにも耐えていた。

自分がただ漠然と『家賃稼ぎ』のために仕事をしていたなら、
ミランダの元を去って他の仕事をした方が楽だし、
ネイトや友人とも変わらぬ人間関係を続けていたでしょう。


この映画を観た後に
新卒の
「会社で電話に出たくない」という
インタビューを見たとき
なんか情けないなぁ…と思った。

アン・ハサウェイが垢抜けて美しくなる、
有名ブランドの服を着こなしているオシャレ映画が
建前で
本当は社会人とは、
目標を持っている人とは、
そんな姿勢をみせている映画なのかもしれない。


ちなみに風◯の仕事では
お金を稼ぐという目標はもちろんあるけど、
やりたくないことはやらない
そのポリシーだけは捨てないでいたい自分がいる

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