こんにちは、キャリアコンサルタント兼ファイナンシャルプランナーのmoghedgeです。
普段はキャリアやお金に関する知識・考え方、を記事にしておりますが、自分の体験談を共有することも良いかなと思い、記事を書くことを決めました。
今回のテーマは、『私の転職体験記』です。
私が初めての転職活動をしたのは、大学卒業後に入社した企業を5年目で辞めた時でした。
今回の記事では、その時に、どんな想い・どんな理由で転職活動をしたのか、共有しますね。
1. 転職を決意した理由
私には3つの理由がありました。
①人生を無駄にすると思った
当時勤めていた企業は、残業80時間〜100時間(今だとアウトですね。笑)で、休日出勤もほぼ毎週のようにありました。
給料は非常に良かったのですが、家族の集まりにも参加できないし、友人の結婚式にすら参列できない。とにかく自由な時間なんてありませんでした。
周囲とのつながりが薄れていくうちに、
なんだこの人生は!?
もっと有意義になことに時間を使いたい!
と思ったんです。お金は節約すればなんとかなりますが、時間は取り戻せませんからね。
②成長できない
私が勤めていたのは、小さなベンチャー企業でしたから、上司=社長でした。ただ、その社長が非常に厄介で、全部トップダウンなんですよね… 自分でアイデアを出す機会がもらえない。人事として働いていましたが、基本的には給与も規定も評価も外部の社労士頼み。事務処理をするだけで、5年も勤めていたのに、労基法すら知らないような悲惨な状況でした。逆に言えば、言われることだけやればいい会社ですが、自己成長を望む私にとっては最悪な環境でした。
③人としてダメになるから
今はどうなっているか知りませんが、当時の上司である社長は、無知な新卒上がりの私を洗脳してきました。
「朝から晩まで必死に頑張らないと、結果はついてこないぞ。
「法律なんて気にしなくていい。それをとやかくいう奴は、ややこしい奴だ。」
「もっと厳しく叱りなさい。部下が甘えるだろう。」
※ここでいう叱るは、
怒鳴る・相手をキツく責める、を指します。
根性論・法令違反・パワハラのオンパレード。
コンプライアンスの「コ」の字もない。ですが、あまりにもトップダウンの風潮が強かったので、一時期は、「そうだ、朝から晩まで頑張ろう!厳しく指導しよう!」なんて洗脳されかけていたこともありました…
確かにビジネスをやる以上、利益を追求するために厳しい考えも必要です。ですが、社員の生活を脅かしたり、人格を否定するのは間違っています。
このままこの会社にいたら、社長のようなひどい人間になってしまう。そう思い、退職を決意しました。
2. 転職活動はまず、方向性決めから
では、転職初心者の私がどんなふうに転職活動したのかですが、まず初めにしたことは、方向性をしっかりと決めることでした。
具体的にいうと、
・転職の目的(変えたい現状は何か)
・理想の転職先(行きたい会社の条件)
を明確にする。
転職する時って、今の職場が嫌すぎて、ただ会社を変えることだけを目的にしてしまいがちなんですよね。開放感でハイになっちゃいますし。
慌てて転職したが故に、
「次の会社もイマイチだった。もう辞めたい。」
と嘆いている知人を何人も見ています。
後悔しない転職活動をするためにも、事前に自分の気持ちはしっかりと整理しました。
3. 必ず第3者の意見をもらう
次にしたことは、
第3者からの客観的な意見をもらうことです。
転職経験がゼロだということもあり、自分の知識だけで行動するよりも、安心だと考えました。
私の場合、人材紹介エージェントに登録し、
・自分の希望と、市場ニーズのマッチ度
・行けそうな会社はどんなところか
・履歴書、職務経歴書の書き方
・給与面はいくらくらいになるか
を相談しました。
実際の求人票を見せてくれたり、応募書類を添削してくれるなど、色々とサポートが充実していて助かりました。
ちなみに、友人や家族への相談はオススメしません。表面的なアドバイスしかもらえないからです。案の定、私の父は考えが古いのか、
「今の会社でもう少し頑張ってみたらどうだ?」
なんてことを言ってきました。
(もちろん無視しました。笑)
4. 決めたことを実践する
転職活動の軸、応募先の方向性が定まったら、後は実践。つまり、定めた方向性に合致する企業に応募し続けるだけです。
シンプルな作業ではありますが、求人票やHPの雰囲気に惑わされず、応募していくことが求められます。
とってもおしゃれなHPやオフィスの内装、
ユニークな福利厚生、
ネームバリューがある大手企業の系列、
など、誘惑はたくさんあります。
なかなか求人が見つからない、内定がもらえない場合に応募先を見直すのは構いませんが、初期段階でブレブレにならないように、気をつけましょう。
また、面接での逆質問(応募者から質問)も、とっても大事です!条件に合う企業に応募したからといって、ただ面接を受けるだけで終わらないようにしましょう。
求人票は抽象的な表現が多いですからね。応募したけど、詳細を聞いたら違った、なんてこともよくあります。
私の場合、「自分のアイデアを活かしたい」という軸があったので、「業務改善や新規の取り組み提案など、アイデアを発信できる環境はありますか?」といった質問を必ずしていました。
5. 最後は 『勘』!
急に根性論かよ!
などと思わないでくださいね。笑
ただ、説明は難しいのですが、やはり人間には何か雰囲気を感じ取る第6感みたいなものが備わっていると私は思うんです。
別に嫌なことを言われた訳でもないのに、面接官に苦手意識を感じた。
社内に入った時の空気が重く感じた。
どうもこの会社で働くイメージが湧かない。
など。
うまく説明できなくても、あなたがそう感じているなら、きっと何かあるのでしょう。
私も就活をする中で、何社か『ここは違うな』と直感的に感じた企業がありました。実際選考は通過しませんでしたし、合否連絡もくれなかったりしたので、勘は当たっていたようです。
もし辞退するか悩むようなら、質問の時間をもらう、社内見学できないか尋ねてみるなど、再度会う機会を頂けないか依頼してみるのも一つですね。あなたが感じた “違和感” がスッキリしてから入社を決めましょう。
6. 私が入社を決めた理由
さて、人事担当として複数の企業に応募し続けていた私ですが、最終的に転職先である会社Aへ入社を決めた理由ご紹介します。
・自分から発信、提案してくれることを求めている
(つまり、自分のアイデアを活かせる会社)
・これまでの経験や今後のビジョンを細かく聞いて
くださり、興味を持ってもらえていると感じた
・社長、上司、同部署のメンバーとお会いでき、
一緒に働くイメージが持てた
・今、社内で問題になっていること、これから取り組みたいことを詳しく教えてくださり、改善意欲の高い企業体質だと感じた
・常識範囲内での残業時間、原則カレンダー通りの休みであること、有給取得実績を確認できたので生活面でも安心できると感じた
実は、この会社Aの選考は驚くほどトントン拍子に進み、内定までつながりました。ですが、決して人材欲しさに適当な面接をされていたという訳ではなく、前述した通り非常に丁寧に私の経歴を掘り下げ、求人要件と私の経歴がマッチするかを確認されていましたし、今後のビジョンも詳しく説明してもらえました。
まさに、私のやりたいことと、会社が求めているところがピタッと一致したのです。
入社後、同じ人事の先輩に、
「梅子さん以外、誰も最終選考に残らなかったんだよね。」という裏話を聞きました。お互いにとって良いご縁だったようです。
面接でお互いに要望の擦り合わせができていたので、入社後の大きなギャップや人間関係で悩むことは特になかったように感じます。
6. まとめ
というわけで、私がどんな転職をしたのか、ざっとお伝えしました。価値観は人それぞれですが、やるべきことは誰でも変わらないと思っています。
お伝えした通り、大切なのは
・方向性を明確にする
・第3者からも意見をもらう
・決めたことを実践する
・勘も大切にする
の4点です。
転職は転職が目的ではありません。実現したい自分の人生を叶える手段の一つとして、転職があります。
とりあえず、なんとなく、で進めないように気をつけましょう。もし、転職をお考えなら、ぜひ参考にしてみてくださいね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。