9汁を舐めても
9月はよく振り返る日々だった。季節の変わり目と言うように8月の暑さは消えて、秋らしい昼間の暑さと夜の冬が来ると感じる寒さが際立って感じた。一個人としては急激な変化というものに負荷を感じるたちなので少し辛い。しかしこの季節に夜スローテンポの曲を流しながら帰る電車からの景色は一層魅力的で素敵と言えるだろう。今も高速バス越しから夕焼けを見ながら聴く、くるりの「ワールドエンド・スーパーノヴァ」は最高に感傷的だ。
こんなときだが少し旅行した。目的は見たい展示があるから、でも実際はたまった給料を使いまくりたいとか、同じ場所は飽きただとか、久しぶりに友達と会ったら何か変わるかもしれないなんていうの自己中心な考えばかりで、実際羽振りのいい奴にもならなかったし、1日経てばどこか知ってしまった街は魅力的に光らなくなったし、友達は優しかったが迷惑ばかりかけてしまった。ようは惰性なのは自分だとよくわかる旅だった。そんな旅だったが、友達と飲みに行ったりするとそっちの先輩達と会うことになるのだが、当たり前に初対面で名前をいうことになる。僕は実際自分の本名がそこまで好きではない。名前と名字の組み合わせが悪すぎる気がするからだ。なので名前をいうときは基本名字を言うのだが、結局後から名前を聞かれ答えることになるのは当たり前のことだ。でも名前は他の人からするとなかなかにいいらしく、多くの人がいいじゃんとかかっこいいとかお褒めの言葉をくれる。実際、字面やごろ感を客観的にみると面白いと思う。しかしその名前を背負えるほど立派な人間かと言われると自信がない。そこが嫌いな理由なんだろうと思う。でも利用できるならなんでもするぐらいのハングリーを忘れてはいけないと最近よく思うようになり、まずはsnsの名前を本名にするとこから始めようかと思っている。が思い立って早二週間が過ぎている…そろそろ本気でやらなければ。
思い立ってやったことといえばギャラリー巡りぐらいだ。言い訳がましい口実を置き、行ったことは実に良かった。ギャラリーの人話すことや見たこともない方法、切り口、スケールを知るとやはり興奮とやる気が制作にも繋がる。ただそれは自分の知らないことも教えられ、もっと学ばなくてはなんて思うこともしばしばで少し凹む。
ひとまずエネルギーは入ったので大きいのを一つ作ることにする。少し変わったことを始めるので時間もお金もかかるだろう。でも面白いものを作れるだろうから、楽しんで没入して行こう。
PS:一度でいいからDJブース作って内輪でZIMA片手に飲み明かしたいね。