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夢の中で走ってばかり
最近、追いかけられる夢をよく見る。
知らない人、大量の野良犬など、日によって僕を追いかける人は違う。大体、間一髪のタイミングで逃げ切って、その瞬間に目覚める。日によっては、自分の叫び声で目覚めることもある。我ながら怖い。
昨日もそんな夢を見て、深夜に目覚めた。時計を確認したから正確な時間は分からない。
目覚めた瞬間、昔先輩に言われた言葉が頭に浮かんだ。
「30超えて周りに敵が居ない人は、自分に芯が無い証拠だよ」
いつ誰に言われたのかすら憶えてないくらいの淡い記憶だけど、ハッキリとこの言葉が頭に浮かんだ。まるで神のお告げみたいに。
追いかけられる夢とこの言葉に、因果関係があるのかなと考えてみた。
僕は基本的に、どんな理由があっても敵は作るまいと思って生きている。脳内お花畑と思われるかもしれないけど、人生において敵は少なければ少ないほど良いし、味方は多ければ多いほど良い。
そんな考えの僕にとって、先輩の言葉はすごく引っかかるものがあった。確かに、芯(自分の中での確固たる思想や価値観)があれば、食い違いが生じることは絶対にある。皆が同じ思いや価値観で生きてないのは当たり前だ。
でも、何かの拍子で意見の食い違いが生じた時に、お互いが譲らずに、自分が正しい(相手は間違い)と突き通せば、そこで「敵」が出来るのかもしれない。
ただ、わざわざ好んで敵を作らなくても、やり方は他にもあると思うのだ。そして、それに必要なのは「対話」なのだろうと思う。相手との対話もそうだけど、自分との対話、場合によっては第三者との対話。異なる意見を跳ね返すのではなく、受け止めて消化する。認めるとも言えるかもしれない。対話の先に、互いが互いを認めることができれば、それが理想だ。「そんな考えもあるよね」でいいのだ。間違いかどうかは、本人が決めることであって、他人が決めることではない。
綺麗事かもしれないけど、まあ良い。
これからも、敵は作らないようにしたいし、自分がすべて正しいのだ! と勘違いしないように、襟を正そうと思った深夜なのであった。
もう夢の中で、追いかけられないように。