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ただいまロック

学生の頃、バンドの中で1番カッコいいのはボーカルだと思ってた。

大人になり、自分も音楽に触れるようになる。少しはギターが弾けるようになった頃、ボーカルよりもギターがカッコいいと思うようになった。見てるだけでは分からなかった、ギターの難しさや、奥深さを知ったからだ。

ライブやテレビでバンドマンが出てきた時、ボーカルに目が行きがちだけど、横にいるギターが僕には光って見える。滑らかな運指を見ているだけで惚れ惚れする。間奏の時なんかにギターソロが始まると、サビの部分よりもテンションが上がる。もっと、ソロパート増やしてよ! と思ったりもする。

そしてここ最近はベースとドラム、いわゆるリズム隊のことがカッコいいと思うようになった。今までは、なんか地味だな……とか思ってたけど、今はその頃の自分にネチネチと説教してやりたい。「どれだけリズム隊が大事なのか分かってんのか」と。

こんな風にして、今ではバンド全員がカッコいいと思うようになった。パフォーマンス中も、誰かに注目して見るということが無くなったから、今までにも増して楽しくなった。


普段から色んなジャンル、アーティストの曲を聴くし、好きなアーティストもたくさんいる。

でも、やっぱロックっていいなあ。

いくら寄り道しても、結局最後はロックに戻ってきてしまう。

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