こんにちは。いきなりですが麻雀代走屋ってご存知ですか?裏プロとも言われております。怖い人達に変わって麻雀を打ち、生計を立ててる人のことです。テレビの中の話に聞こえるかもしれませんが昔は実際に存在してました。それを経て今は現役で麻雀屋のオーナー兼店長をしているすぱろーと言います。 今では生業にしている人が皆無に等しい麻雀代走屋の仕事についてやマンション麻雀などの現実離れした話を少しずつ投稿してみたり、雀荘メンバーだった頃の話など色々書けたらいいなと思います。 3人麻雀の店と
いろいろある中でも私の最大の弱点は長時間の麻雀が苦手ということ。 今日の依頼主は塾の経営者で70すぎのおじいちゃんなのだがこの人の依頼の時は三日三晩打つということがざらにある。しかもこのおじいちゃん最初から最後までほとんど会話もせずお茶一杯で何も食べずずっと打ち続ける。 雀力は置いといたとしても私が苦手な相手である。 イーハンサンマ、レートはハコテン約90000円 その日は身体に絵が書いてある人も可能なサウナの麻雀ルームで行われた。私とKさんで始めるが途中でTさんもサ
「今日は人を殺す事になるかもしれない。情けはいらない。容赦なく叩いてこい。」 とだけTさんに言われ相手を知らずにKさんと一緒に今日の戦場へ出向くとそこに居たのは私を可愛がってくれていたプレス工場の社長だった。ずいぶんとヤツれた容姿になったもんだ。 この社長に私はかなりお世話になった。ご飯は何度もごちそうになったし夜のピンクの世界を一通り教えてくれたのもこの人だった。当時はボテっとしたお腹が目立っていたが久しぶりに会った今は痩せたというよりヤツれたという表現が正しそうではあ
「今日からお前と一緒に行動するK君だ。こいつは麻雀強いぞ。○○さんとこからしばらく預かることになった。仲良くやれよ。」 Tさんから新しく麻雀代走屋を一緒にやる人を紹介された。他の代打ち業のとこからしばらくの間うちにくることになった。 Kさんは見た目が非常にコワモテでいかにもという感じの風貌だった。歳は30くらいだろうか。 今日の仕事の依頼主兼相手はスロットで生計を立ててる通称スロプロ2人だ。私より少しだけ歳上だろうか。かなり若い。ただし麻雀に使えるお金がこれだけあるので
第3問の解答 状況をおさらいしましょう。 ルール 30000点持ち赤2枚ずつあるイーハンありあり 順位ウマ2着0、3着-20 オーラス 自分親番36000点 南家25000点 西家29000点 5巡目門前で発ドラ3のリャンメンテンパイ。無難にダマ?先制リーチ? という問題でした。 答えは先制リーチです。かっぱぎに行きましょう。※このかっぱぎリーチにおいて少し状況が違うだけで打たない方が良くなりますがそれは後ほど解説します。 まずダマテンにしている場合他2人の麻雀
「お前は勝ち負けにこだわりすぎて相手への敬意が足りない。」 「負けた時こそ勝った相手を褒めて気持ちよく負けなさい。」 「依頼主や相手がいないと成り立たないのだから麻雀以外ではもっと気を遣え。」 常日頃からYさんに言われ続けていた言葉だった。 今日の依頼主であり対戦相手はTさんがたまに行くフィリピンパブの経営者とそこのNo.1嬢。最近麻雀を覚えたらしくどこかのお店に行く自信はないから相手をしてくれないかとのことだった。 ルールはサンマイーハン赤2枚ずつでレートはハコテ
状況をおさらいしましょう 東発 親30000点 南家30000点 自分西家30000点 親リーチと南家リーチの2件に挟まれている状況で8巡目。手牌はタンヤオドラドラのリャンメンテンパイし追いついた。切る牌は2人に無筋の牌。 追っかけリーチ?ダマで押す?オリる? でした。私の回答はオリるです。 無筋の牌と言うと9sか5pかとではまた危険度も違いますが今回は大まかな場面を判断した上でどうするかを認識してもらえたらいいなと思います。まず自分が2件に無筋の牌を切ることはマイ
「お世話になりました。ご恩は生涯忘れません。子供が産まれたらまたごあいさつに来ます。」 Yさんは28歳。付き合っていた彼女が妊娠したことをきっかけに結婚を決め、代走屋を引退することになった。彼女だけはYさんのことを全部把握していたが親関係と子供のことを考えてYさんの出した答えはこの業界から足を洗い普通と言われる仕事に就くことだった。 今日はYさんが彼女にこれが最後と約束して来た代走屋引退試合だった。 依頼主は車屋の社長でこの人はYさんのことをすごく可愛がっていた人だった
「おばあちゃんが倒れて救急車で運ばれたから実家に行く。帰ってきなさい。」 朝8時お袋からの電話だった。しかしその日も代走屋の仕事が入っておりギリギリまで悩んだ結果仕事に行くことにした。大好きだったおばあちゃんが倒れたと聞いて気が気ではなかったが私のいる世界は依頼をもらえてなんぼ。依頼主の信頼が必要不可欠。Tさんには話さず黙って戦場に行くことにした。この日はYさんがいないため私とTさんで向かった。 今日の依頼主は派遣会社の社長だ。なんとこの社長麻雀をほぼ知らない。興味もない
「てめーこら。トイレが汚ねえぞ!」 Tさんから鉄拳を数発食らい前歯が抜けた。血の味がしながらも今日の戦場へ向かった。 今日は場が2卓立つらしい。依頼主はTさんの横の繋がりのUさんだ。麻雀打てるやつを貸してくれということでTさんはUさんから依頼を受けた。条件は変わらず勝ち分も負け分も3割負担。 ルールはサンマイーハン赤2枚ずつありありのデカピンだ。ハコテンで約60000円の支払いになる。 この頃には何度か出番をもらっておりYさんには及ばないものの、麻雀力も上がりある程度
フィニッシュは積極的に。 回答は追っかけリーチです。点棒をおさらいしましょう。 東2局 親5000点 南家30000点 自分西家55000点 まず。追っかけリーチをした時に起こり得る事象の割合。今回は自分がカンチャン待ちなので少し不利に見えますが親も好形とは限りませんので1番理解しやすいような割り振りをしてみます。 A親のツモ25% B自分が放銃し親のロン25% C自分のツモ25% D親が放銃し自分がロン25% 正確には流局や南家のアガリがあるのでこんな簡易的な数字
一つ状況判断をする前にサンマというゲーム性を理解してみましょう。今回お話しするのはツモり損では適用されません。 親 マンガン6000オール ハネマン9000オール バイマン12000オール 子供 マンガン3000.5000 ハネマン4000.8000 バイマン6000.10000 という点棒設定をされたルールにのみ適用されます。ヨンマとまず大きく違うのがこれです。ヨンマでは子供にマンガンをツモられると親は4000点払いますが放銃すると8000点でその差は4000点です。
3人麻雀で強者と弱者ですぐに差が生まれるのが状況判断です。ここの差が1番成績に影響します。では麻雀において状況判断とは何でしょうか。 簡単に言うならトップになるために、もしくはラスにならないために1番高確率な行動をする事です。 まずヨンマとサンマの大きな違いとして牌の種類が少ないので牌効率に差が生まれにくい、配牌の時点から三者の優劣がつきにくいです。サンマ用の手組みというものも存在しますが今回は置いておきます。 よって配牌からテンパイまで持ち込むのに麻雀プロと私と初心者
「すぱろー。少し代わってやれ。」 突如として巡ってきた代走屋デビュー戦だった。 … 一睡も出来なかったあの夜から半年たったある日のこと。暇さえあれば全て、レートの安い雀荘に行きひたすら強くなることを求めていた私はその日も麻雀をしていた。するとTさんから一本の電話が入る。 「今週末〇〇不動産の社長と麻雀することになった。ついてこい。和菓子が好きだから饅頭用意しとけ。」 いつもと同じように社長をおもてなしする役目としてTさんとYさんに同行した。 どうやら今日の相手は社長
「おい、すぱろー。久しぶりじゃねえか。こんなとこで何をやっとるんだ?」 低く重たい声に振り向くとそこには車の窓を開けて話しかけてきた〇〇組のTさん。 「お久しぶりです。日向ぼっこしてただけです。」 と強がってみせた。 当時親への反抗心から若い頃に経験するヤンチャなことは一通りしてきた。その時知り合ったTさん。しかし久しぶりに再会した場所は私が公園のベンチで生活し、雑草を食べてる時だった。 異変に気づいたTさんは真っ黒のセルシオに異臭のする私を乗せ事務所へ連れて帰った