僕の「えぺまつり」の楽しみ方【Apex Legends】
4月10日(土)にUUUM株式会社が主催するApex Legends大規模カジュアル大会「えぺまつり」というイベントが開催される。参加メンバーや概要はGameFavoのこのページにまとあっているが、ようするにCRカップやVtuber最協決定戦と同種の大会と考えてくれればいい。
競技シーンのガチ選手が出たり、毎日何十時間もスクリムを組んで勝利を目指すあちらの大会に比べて、えぺまつりの特徴はその『カジュアルさ』だろう。UUUMが主催ということでHIKAKINやますおさん、フィッシャーズ・もときなどかなり著名かつ低年齢層のユーザーにも人気の配信者の参加が目立つ。Switch版発売に伴うライト層の取り込みが一番の目的なんじゃないかと思う人選だ。もちろん、APEX常連のVtuberたちやゲーム実況者、元競技シーンの実力者たちも参加しているから、大会のレベル自体はそれなりに高い。とはいえ、絶対優勝というよりは、楽しんで勝つという雰囲気のチームが多い。この手の大会を見たことがない人はぜひ、今回の大会から好きな配信者のチームを見てみてほしい。
大会当日だけじゃない楽しみ方~CRカップでっけぇわ~
さて、この種の大会では基本的に、本番当日まで毎日スクリム練習(本番と同じメンバー、同じルール、同じフィールドで数回マッチを行う練習のこと)が組まれ、各配信者のチャンネルでその様が実況される。つまり、日々強く、そして仲良くなっていく推したちを見守ることができるのである。これを追うのが一番の醍醐味であるという人も多いのではないだろうか。
APEXに限らずeスポーツの大会のいいところは、従来のスポーツでは中々難しいであろう選手たちの練習風景をこのように手軽に見ることができ、一緒に成長を楽しめるという部分である。僕は数年前から競技シーンやコミュニティ大会などを見ているが、配信が多くなってきた近頃は、よりこの傾向が強くなっているように感じる。
その一つの例として、直近に行われたAPEXの大会「CRカップ」のチーム『でっけぇわ』(SPYGEA、アルス・アルマル、エクス・アルビオ)の話をしよう。SPYGEAさんは身体がでかく、アルスちゃんは顔がでかく、英雄(エクス・アルビオ)は態度……いえ、器がデカい。そういうわけでこのチーム名になったのだが、でっけぇわは決して強いチームではなかった。
チーム決めはポイントドラフト制だから、すごく強い人とそこまで強くない人のチームか、平均的な強さのチームがほとんどだ。アルスちゃんと英雄はポイント的に、もう一人すごく強い人を呼ぶことも可能だった(それこそRASさんやSellyさんなど最強クラスを呼ぶこともできたのだ)。しかし、「ガチガチじゃない、エンジョイ許してくれる人」という理由でSPYGEAさんを呼んだのである。SPYGEAさんの方も「俺でいいのと思った」と明かしているほど、この組み合わせは意外だった。
けれど、さすが楽しめる人選だっただけあり、顔合わせからすでにチームの雰囲気はとてもよく、軽快なトークで笑いの絶えない配信が続いた。スクリムも勝てはしないが連携が上手くなってきているのがよく分かるいいスクリムだった。何より、ブラッドハウンドを使っているアルスちゃんが毎日スクリム以外でも練習を重ねメキメキ上達しているのが、応援したくなる要素だった。
そして迎えた本番、参加者たちはみな強く、振るわない試合が続いたが、最終戦にSPYGEAさんが神プレイで2位に入る大活躍をしたのだ。僕はこれを、他に応援していた渋谷ハルさんの画面で見ていた(チームメイトは釈迦さん、伊織もえさん)。そこでSPYGEAさんの神グレに驚いていたのを覚えている。結局大会の成績自体は低かったが、僕にとって「でっけぇわ」は、最高の感動をくれたチームだった。後日談を配信で語ってくれたのも嬉しかったし、そこから三人の配信ももっと見るようになった。
上記2つ以外のもう一つの推しチームだった「鬼神」も、その後も配信を見るようになった。
えぺまつりの推しチーム
今回の僕のイチオシはHIKAKIN、釈迦、SPYGEAチームである。日本一のYotuberとDeToNator所属の人気配信者のこの組み合わせは、何よりトークが面白い。普段のHIKAKINさんのゲーム実況は10代向けのトークが多いように感じていて、そうでない場合も一般向けというか、当たり障りのない話題を面白くしゃべっているという印象だ。それが、このチームに入ると30歳男性っぽいトークが多い。具体的には、健康診断の話や台湾旅行の話、う〇こを我慢した話などである。HIKAKINさんのガチのファンということもあり、いつもより口数多いSPYGEAさんが本当にいい味を出している。英雄への間接的ないじりもでっけぇわファンとしてほっこり笑える。釈迦さんのマイペースさや戦闘面での安定感も頼もしい。
そして、何よりHIKAKINさんの目覚ましい成長が胸を熱くさせる。スケジュール過多ゆえに練習時間が取れないHIKAKINさんだが、スキャンのタイミングや被弾を抑えることなど、どんどん上手くなっていく。アルスちゃんを見ていたのと同じ興奮がある。「HIKAKINさんを優勝させてぇ」という二人の想いに、HIKAKINさんも答えてくれている。これは激熱である。
スクリムの動画は10~20分くらいの長さで切り抜かれて各人のYoutubeチャンネルにも上がっているので、スクリムを追う時間的余裕がない方はぜひそちらを確認して見てほしい。日々成長するHIKAKINさんや面白トークが見られるはずである。
もちろん、これは他チームの人たちにも言えることだから、みんなも各自の推しの動画を見て気持ちを高めておくといい。そして、大会本番では一緒に推しチームを応援しよう!