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【食】酔っ払い奇跡の鶏葱そば

   酔って包丁を握るのはアブナイ。まさに──に、刃物。あれ?言っちゃいけないんだっけ?自分のことでも?

   アブナイのは承知で、よぉーしおじさんがなにか〆をつくろうじゃないか。と、台所に立ち、うん、冷凍していない鶏肉がある、菅野製麺所の太麺もある、旨い葱もある。と、いうことで、アタマのなかであたためていた、鶏葱そばを。

鶏葱そば

・鶏もも肉一枚
   この日は思いつきだから短時間ながら、葱の青いところ、生姜、にんにく、酒、塩で下味をつけておく。で、その下味の薬味や汁ごと蒸す。これがスープになるので、ボールやお皿で蒸して出た汁を逃さないように。300gのもも肉で8分から10分。

・蒸し汁
   これに淡口醤油であじつけ。ラーメンスープでも、そば、うどんのつゆでも、おいしいなーって感じたとこよりも、あれ?濃いかな?と、思うぐらいの塩分濃度。間違っても、あれ?恋かな?ではない。

・中華そば ひと玉
   この日は蓮沼の直売所で買える菅野製麺所の太麺を。平打ちの麺。細いのもそれはそれで旨いと思う。

・長葱
   江戸千住葱の最後の一本。斜めの薄切り。水にさらしてバラバラにして、辛味が飛び切らないうちにざるに。

   深さのある平皿に蒸し汁からつくったスープを貼って、湯切りした麺を入れて、蒸し鶏をのせて、さいごに葱。
   ごま油とかかけなくていいでしょう。ざっくりとまぜて、ずずずっと。

   はぁ、奇跡のひと皿。
   食べたのは、柳亭市寿。

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三遊亭 司
書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。