見出し画像

Deep-Live-Cam を Windows + GPU で動かすガイド


環境のセットアップ

Deep-Live-Cam を正しく動作させるためには、適切な環境設定が不可欠です。以下のソフトウェアをインストールしてください:

  • Python 3.10(重要:3.12 ではエラーが発生するため、必ず 3.10 を使用してください)

  • Git(ソースコードの取得に必要)

  • ffmpeg(ビデオ処理に使用)

  • Visual Studio 2022 ランタイム(Windows での C++ ライブラリのサポートに必要)

  • NVIDIA GPU ユーザーの場合:CUDA Toolkit 11.8(GPUに必要)

これらのツールは、Deep-Live-Cam の動作に不可欠な基盤を提供します。特に Python のバージョンは重要で、互換性の問題を避けるために厳密に 3.10 を使用してください。

Deep-Live-Cam動かしてみた!!!!②~④
CGアニメ調の画像でもできそう
またgpt4oで生成したフォトリアル調の画像でもできそう! https://t.co/DFRdX5LIJ2 pic.twitter.com/si0RbmkwQS

-- Maki@Sunwood AI Labs. (@hAru_mAki_ch) August 13, 2024

仮想環境の作成

プロジェクト固有の依存関係を管理し、他のプロジェクトとの競合を避けるために、Conda を使用して仮想環境を作成することを強くお勧めします:

conda create -n deep-live-cam python=3.10
conda activate deep-live-cam

この手順により、Deep-Live-Cam 用の隔離された Python 環境が作成されます。これにより、システム全体の Python 設定に影響を与えることなく、プロジェクト固有のパッケージをインストールできます。

Deep-Live-Cam のセットアップ

Deep-Live-Cam をセットアップするには、以下の手順に従ってください:

リポジトリのクローン

GitHub からソースコードを取得します:

git clone https://github.com/hacksider/Deep-Live-Cam.git
cd Deep-Live-Cam

モデルファイルのダウンロード

Deep-Live-Cam の核心となる AI モデルファイルを「models」フォルダにダウンロードします:

これらのファイルは顔認識と顔スワップの処理に不可欠です。

依存関係のインストール

必要なすべての Python パッケージをインストールします:

pip install -r requirements.txt

このコマンドにより、Deep-Live-Cam の動作に必要なすべての Python ライブラリがインストールされます。

Webカメラの設定

使用する Web カメラを正しく認識させるために、modules/ui.py ファイルを編集します:

cap = cv2.VideoCapture(1)  # カメラのインデックスを適切に調整

Windows のカメラアプリを使用して、目的のカメラのインデックスを確認してください。通常、内蔵カメラは 0、外付けカメラは 1 以降の番号が割り当てられます。

顔のぼやけ問題の解決

Deep-Live-Cam動かしてみた!!!!
やっとセットアップが終わったが。。。modules<https://t.co/ERMwKusLVC>でカメラのIDを変える必要があるかもです!
---
。。。。なぜかぼやけるだけなんですがモデルが違う???? https://t.co/hDmx4c56tU pic.twitter.com/kwyDdlpLwt

-- Maki@Sunwood AI Labs. (@hAru_mAki_ch) August 12, 2024

顔がぼやける問題が発生した場合、modules/processors/frame/face_swapper.py ファイルを編集して解決できます:

model_path = resolve_relative_path('../models/inswapper_128.onnx')

この変更により、より高品質な顔スワップモデルが使用されます。

Deep-Live-Cam の実行

すべての設定が完了したら、以下のコマンドで Deep-Live-Cam を実行します:

python run.py --execution-provider cuda --execution-threads 60 --max-memory 60

このコマンドの各パラメータの意味は以下の通りです: - --execution-provider cuda:CUDA を使用して GPUを有効にします - --execution-threads 60:60 個の実行スレッドを使用します - --max-memory 60:最大メモリ使用量を 60GB に設定します

お使いのシステムの仕様に応じて、特に --max-memory の値を調整してください。

Deep-Live-Cam動かしてみた!!!!
やっとちゃんと動いた
原因はmodules\processors\frame\face_swapper.pyでinswapper_128_fp16.onnxではなくinswapper_128.onnxにすることでした https://t.co/bQoOuLqfKt pic.twitter.com/OnX5VjqTdZ

-- Maki@Sunwood AI Labs. (@hAru_mAki_ch) August 13, 2024

追加のヒントとトラブルシューティング

Deep-Live-Cam を円滑に運用するために、以下の点に注意してください:

  • アンチウイルスソフトが Deep-Live-Cam の動作を妨げていないか確認してください

  • 最新の GPU ドライバーをインストールして、パフォーマンスと安定性を最適化してください

  • GPU の温度を監視し、過熱を防ぐために適切な冷却を確保してください

問題が発生した場合は、以下を確認してください:

  1. すべての依存関係が正しくインストールされているか

  2. CUDA のバージョンが正しいか

  3. モデルファイルが正しい場所にあるか

  4. Python のバージョンが 3.10 であることを確認

まとめ

以上の手順に従うことで、Windows 環境で GPU を使用して Deep-Live-Cam を効果的に動作させることができます。Conda 仮想環境の使用により、クリーンで管理しやすい開発環境を維持できます。

Deep-Live-Cam は強力なツールですが、その使用には法的・倫理的な配慮が必要です。個人のプライバシーを尊重し、責任ある使用を心がけましょう。この技術の可能性を探求しつつ、常に適切な判断を心がけてください。

リポジトリ

https://github.com/hacksider/Deep-Live-Cam

https://huggingface.co/hacksider/deep-live-cam/tree/main

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?