次のステージに上がりたいクリニック経営者に必要な力③
先回はクリニックを次のステージに上げるためには、院長がドクター・スタッフを包み込む、大きな器を持っていなければならない。
院長の器とクリニックの規模は比例するということをお伝えいたしました▼
そうしたところ、そんなことはわかっているんだけど実際に現場でドクター・スタッフと一緒に仕事をしていると、怒りの感情が湧いてきたり、イライラが収まらないんだ。それをどうにかする方法を教えて欲しい!というお声を多数、DMでいただきました。
そのようわけで、今回はこのご質問に対して、お答えしたいと思います。
さて、自著にも書きましたが、
実は包み込みには順番があります。
包み込みは、
自分→ドクター・スタッフの順番でやらなければうまくいきません。
大概、ドクター・スタッフを包み込めない院長はご自身を包み込めていません。
包み込むとは自分を許して、愛することです。
ドクター・スタッフを包み込めない院長の特徴は、短所探しのプロか完璧主義者のどちらかが多いと思います。
人の長所ではなく、短所に目がいきがちな院長は常にドクター・スタッフの短所に焦点がいってしまいますので、ドクター・スタッフを許せませんし、好きになれません。
それと同じように自分に対しても常に長所ではなく短所に焦点が合ってしまっていますので、自分のことが許せませんし、嫌いです。
だから包み込めません。
一方、完璧主義者の院長はドクター・スタッフに求めるレベルが異常に高いですから、ドクター・スタッフのレベルがいくら高くなっても認めません。
そして、自分に対しても完璧主義ですから、いくらレベルが上がっても自分を認めません。
こういう方は一見、自分のことが好きだと言っていてもこころの中では自分を認めていません、愛していません。
ですから包み込めません。
人は長所・短所を合わせ持つ存在です。
また、生成発展していかなければ宇宙の流れに反し、無駄な人生を過ごすことになってしまいます。
まずは自分の短所を拒絶したり、蓋をせず、許し、受け入れる。
そして、長所に焦点を合わせる。
生成発展のために次のステージは目指しますが、今ままでがんばってきた自分を褒めて、認めてあげる。
自分を許し、愛してあげる。
これができるようになってくるとドクター・スタッフに対しても、その短所、レベルはさておき、成長するためにがんばっているドクター・スタッフを見て許し、愛することができるようになってきます。
いきなり、ドクター・スタッフを包み込んで器を大きくすることはできません。
まずは自分→ドクター・スタッフの順で許し、愛することをしてみてください。