だからあなたのクリニックの新人スタッフさんは育たない
先日、経営相談である先生から、
「新人スタッフが中々育たないのですがどうしたら良いでしょうか?」
というご質問をいただきました。
お話を聞いていて先生も既存スタッフさんたちも、はなから新人スタッフさんに原因があるかのようにお話をされていたのですが、現場のお話を聞いてみると、新人スタッフさんが全体の業務を把握し、習熟度をはかるスキルマップシートがない。
マニュアルはあるが写真や動画が使われておらず、わかりづらい。
おまけに日々の業務が忙しく、新人スタッフさんを教育する時間をほとんど取れていない。
先輩スタッフさんの仕事をみて覚えろ。
勝手に育つのを待っているというような感じでした。
いわゆる昭和のクリニックです。
郊外のクリニックだとまだこういうクリニックさんは多いと感じています。
新人スタッフさんでいきなりやる気がなく入ってくる方はあまりいらっしゃらないのではないでしょうか?
はじめは新しい職場でがんばろう!と思う方の方が普通だと思います。
しかし、現場の受け入れ態勢が不十分だと、やがて自分が役に立っていないのではないだろうか?
わからないことばかりだけど、先輩スタッフさんは忙しそうなので中々質問ができない。
質問するのが怖い。
そうしてクリニックの戦力になれず、自己重要感が下がり、退職してしまう。
採用にエラーがあり、あまりにも難しい方を採用してしまった場合は別ですが、新人スタッフさんが中々育たない、あるいは育つまでに時間がかかるというクリニックさんは、まずは新人スタッフさんのせいにするのではなく、自責で捉え、クリニック側の教育・研修、ツールなどを見直していただくと良いのではないかと思います。