なぜ、あなたのクリニックは伸び悩むのか?③
先回は、クリニックを拡大・成長させていきたいという先生はクリニックの魅力づくりのために時間を確保しなければならないということをお伝えさせていただきました。
私の基本的な考え方は自著にも書きましたが、
他人や世間にちやほやされたい。
賞賛されたい、認められたいというような他人軸ではなく、他人や世間にどう思われようと、先生が自分軸で本当に「幸せ」を感じられることに時間を投資していただきたいと考えていますが、自院を次のステージに上げるための魅力づくりに時間を投資されてください。
例えば、自院のミッション・ビジョンを達成するために、先生、自院の先を進んでいるベンチマークのクリニックや先生を探し、直接会いに行って、見学、お話を聞かせていただく。
無理なら患者としてそのクリニックを観に行く。
書籍やセミナー、お勉強会も良いのですが、一次情報を得るために、そのクリニックに直接行って、見学させていただき、お話を聞くということを重要視された方が良いと思います。
なぜなら、結果に圧倒的な差が出てしまうからです。
あとは時間の使い方としては、海外の学会に参加し、最先端の医療を持ち帰って、自院に取り入れる。
学会発表、論文作成に時間を使う。
スタッフの知識・スキルレベルを底上げするなどでしょうか?
あと、最近、気になっているのが経営に偏り過ぎている先生が増えているような気がしていることです。
クリニックの成長・拡大に関して、もちろん、ある程度の経営のお勉強は必要だと思います。
しかし、クリニック業界は他の業界と比べるとまだまだ恵まれている業界で、ある程度のことがわかっていれば何とかなるレベルなのではないかと、個人的には思っています。
それよりも、私は医療・サービスの魅力づくりを真剣に考えられた方が良いと思っています。
例えば、まだ、医療・サービスの供給が足りていないようなエリアや、ある程度の経営のお勉強をされている先生なら、一般的な医療・サービスのレベルの分院を出されてもうまくいくと思いますが、ライフサイクルが進み、そのエリアにクリニックの供給が増えてくれば、そのようなクリニックでは徐々に患者を失っていくことになるでしょう。
最終的には他院では中々真似のできない独自固有の医療・サービスのつくり込み、磨きこみ。
そのような魅力づくりが最重要で、その魅力がまぶしいくらいに光り輝き、患者を引き寄せる。
そういうものでなければ、わぞわざ分院をつくったり、クリニックを拡張させてまでやる必要があるのか?と思ったりします。
なぜなら、そういうものは他の先生でもできることで、敢えて力を注ぐ必要があるのか?と思ってしまうからです。