見出し画像

今ここにいない悲劇と中島みゆき

院長、スタッフの意識が今ここになく、過去、未来に飛んでいるクリニックでは衝突がよく起きます。

私たちが体験できるのは今ここだけで、人生とは今ここの連続で成り立っています。

意識を過去、未来に飛ばすのではなく、今ここに置くことで、人は本来の力を取り戻せます。

あなたのパワーを過去、未来に分散させてはいけません。

現在、今ここに集中させるのです。


クリニックで衝突が起きるのは院長、スタッフの意識が過去に飛んでいて、今ここにいないのが原因ということはよくあります。

そして、そのためにお互いのビューポイントがづれ、もめごとが起きてしまうのです。


例えば、よくあるパターンとしては、

院長の教育に関するビューポイントが、


「昔のスタッフはいちいち細かいことを教えたり、言わなくても、私や先輩スタッフの背中をみて覚えてくれていた。でも、今のスタッフたちはそうではない(悪いのはスタッフたちで、正しいのは私だ!)」


一方、スタッフのビューポイントは、


「クリニックが研修や動画マニュアルなどを提供して、細かく教えてくれなければ、院長や先輩スタッフたちが私たちに何を望んでいるかがわからない。それなのにミスをして怒られるのは納得いかない(悪いのはクリニック、院長、先輩スタッフたちで、正しいのは私だ!)」


さらに、中途で入職してきたドクターやスタッフの場合、

院長のビューポイントが、


「うちに入ったら、うちのやり方を早く覚えて、うちのやり方でやってもらわなくては困る!(悪いのは新入職のドクター、スタッフで、正しいのは私だ!)」


一方、新入職のドクター、スタッフのビューポイントは、


「前の病院、クリニックではこれはこうやっていた!このクリニックのやり方はおかしい!変だ!(悪いのはこのクリニックで、正しいのは私だ!)」


という風にお互いの意識が今ここにいない場合、お互いのビューポイントがづれ、衝突が起きます。

お互いのビューポイントが理解できないと、お互いの正義を激しくぶつけ合い、ののしりあうことになるのです。


院長は、意識を今ここに置いて、今の状況を客観的にみることができれば、目の前のドクター、スタッフが育ってきた環境、前職の職場のことを理解し、それらを尊重しつつ、どのように教育したり、どのように接して、自院のやり方を少しずつ受け入れてもらえば良いか考え、行動できるでしょう。


そして、新入職のドクター、スタッフも今ここに意識を置ければ、今まで自分たちが受けてきた教育システムや前職のクリニックのやり方ではなく、ここでは今のこのクリニックのやり方を素直に受け入れ、やっていかなければならないんだと理解し、行動できるでしょう。


結局は、両者が意識を今ここに置いて、お互いのビューポイントを理解し、それらを俯瞰してみて、解決策を考えていなかければトラブルは解決しないのです。

そして、院長の方からこういうことを理解し、自ら率先して新入職のドクター、スタッフたちに歩み寄っていかなければ問題は解決しないでしょう。


しかし、そうはいっても自分からはやりたくない。なかなかうまくやれそうもないという院長は「中島みゆき」氏の「No body is Right」を聞かれることをお勧めいたします▼

もしも私が全て正しくて とても正しくて 周りを見れば

世にある限り全てのものは 私以外は間違いばかり

もしも貴方が全て正しくて とても正しくて 周りを見れば

世にある限り全てのものは 貴方以外は間違いばかり

辛いだろうね その一日は

嫌いな人しか 出会えない

寒いだろうね その一生は

軽蔑だけしか 抱けない

正しさと正しさとが相容れないのは いったい何故なんだ?

Nobody is Right. Nobody is Right. Nobody is Right. 正しさは

Nobody is Right. Nobody is Right. Nobody is Right. 道具じゃない


悪い人などいないだなんて あいにくですが頷けません

正しい人こそいないんじゃないか カンペキ正しいってどういう人だ

争う人は正しさを説く 正しさゆえの戦争を説く

その正しさは気分が良いか

正しさの勝利が気分良いんじゃないのか

辛いだろうね その一日は

嫌いな人しか 出会えない

寒いだろうね その一生は

軽蔑だけしか 抱けない

正しさと正しさとが相容れないのは いったい何故なんだ?

Nobody is Right. Nobody is Right. Nobody is Right. 正しさは

Nobody is Right. Nobody is Right. Nobody is Right. 道具じゃない

Nobody is Right. Nobody is Right. Nobody is Right. 正しさは

Nobody is Right. Nobody is Right. Nobody is Right. 道具じゃない


1月は新しい考え方を受け入れ、ご自身を変えていくには最高のタイミングです。

いいなと思ったら応援しよう!