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非常勤ドクターの教育方法に答えはあるのか?

一般的な企業で社員が出世するため、給料を上げるため、Firedされないためには基本的に会社や上司のポチでなければなりません。

とくに社長や役員などを目指す場合、会社、上司の究極のポチでなければ難しいと思います。


上場企業ともなれば、絶えず株主の目を気にして増収・増益を目指さなければなりませんので、目標予算を達成するためにはあらゆる手段を講じて、お客様の不安をあおり、お客様に不必要なものまで売らなければなりません。


心の中ではお客様のミッション、ビジョンを理解し、その実現に貢献できる商品・サービス以外は売ってはいけないとわかっているのに、会社や上司から売ってこいと言われれば、世のサラリーマンは出世するため、給料を上げるため、Firedされたくないために自分の気持ちを押し殺して、たとえゴミのような商品・サービスでも、ダイヤモンドのようにみせかけ、売らなければなりません。

もし、それが嫌なら独立するしかないのです。

しかし、会社や上司に不平・不満があったとしても、実際に独立する勇気のある人は少なく、泣き寝入りしているのがほとんどではないでしょうか?


一方、ドクターは違います。


そもそも一般の職業と比べ、有効求人倍率が高く、売り手市場ですし、先回のコラムでお伝えした今ここにいない、ビューポイントの違いがあります。

さらに、ドクターの場合、診療方針の価値観の部分はそう簡単に変わるものではありません。


よくあるのは、院長が非常勤ドクターにクリニックの診療方針・やり方に従って治療をして欲しいというものですが、これが非常に難しい。


これを言ったら元も子もないですが、私は一旦、非常勤ドクターの考え方は変わらないという前提でクリニック全体を調整することをお勧めしています。(これは経験上、院長がいくら非常勤ドクターに言っても、お願いしても変わらない現場をみてきているからです。たとえ、非常勤ドクターにわかりましたと言っていただけても面従腹背で、行動は変わりません。しつこく言うと退職に繋がります)


そして、あまり自院のやり方を言わず・強制せず、コミュニケーションをとり、良いところを褒め、信頼関係を築く。その中で院長のやり方がエビデンスに基づいたやり方、あるいは治療結果がしっかり出ていて患者満足度が高い。さらに、ルール化されており、症例をみても大丈夫そうだと思ってもらえる(あとは、同じやり方、似たやり方で結果を出しているクリニックに見学に行ってもらうのも良いでしょう)。


そんな地道なやりとりの中から少しづつ理解してもらい、自院のやり方に導いていくというのが良いと思います。

かなり時間がかかるやり方ですが、いろいろなクリニックをみてきて、これが一番近道で現実的なやり方だと思います。

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