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今から最低賃金1,000円時代に備える

先週、コンサルティングでお邪魔していたクリニックの院長とのお話の中で一番多かったのが最低賃金引上げの話です。

先日、政府はこれから最低賃金1,000円を目標にやっていくと発表していましたが、


今のこの状況で最低賃金を引上げるのは愚の骨頂にしか思えません。

普通に考えて、まずは企業を儲けさせる施策が先でしょう。


だいたいお隣の国で最低賃金を無理矢理引き上げたために失業率が上昇したという失敗事例があるにも関わらず、

それを推進しようとするのは、日本の中小企業を弱体化、あるいは倒産に追い込む。

そして、外資系ファンド会社などがM&Aしやすくする土壌をつくろうとしているのではないか?と勘繰りたくなります。

外資系ファンド会社のM&Aは円安でさらに加速化していくでしょう。


先日、アメリカのFRBがインフレ抑制のために通常の3倍の0.75%の利上げを発表しました。


そのため、今後、ますます円安が進んでいくことが予想されます。


そのような状況の中、今、高騰が続いているエネルギー価格はかろうじて補助金で抑えられていますが、

このままだと、まだ上がる可能性はあるでしょう。


ただ、エネルギー問題に関しては、アメリカの中間選挙を待たず、少し良い兆候がみえてきました。

アメリカが国防生産法を使って、再びガソリン増産に動きそうなこと。

日本でも千葉と愛知の火力発電所の再稼働が決定したこと。

原発再稼働の動きが少しずつでてきたことです。


また、毎年4月、10月には小麦の価格改定があります。

10月の価格改定では、政府が価格高騰を抑制するとのことですが、

恐らく10月でさらに小麦価格は上昇するでしょう。


政府の最低賃金引き上げの方針とともに、このようなエネルギー、食品価格の値上げは給与に対して、今後ますますスタッフさんがシビアになっていくと思います。

そのため、これから美容クリニックは一般企業や競合クリニックとの人材獲得競争、並びに人材定着化のために賃金アップを検討していかなければならなくなるかもしれません。


そのためには今から、現状よりも、もう1ステージ上の売上・利益アップを目指し、新しいことを始めなければなりません。

私の今のコンサルティングはクライアントの美容クリニック様にしつこいぐらい新しい分野へのチャレンジを提案していますが、

今こそひるまず積極的に投資をして、クリニックを1ステージ上に引き上げていかなければならないと思います。

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