今、都心の美容クリニックが迷走するのはなぜか?
今回のお話はクライアントのクリニックから許可が得られないため、詳細までお伝えできません。
そのため、少しわかりづらいお話かもしれません。
予めご了承ください。
昨今、美容医療のマーケットが伸び、都心の美容クリニックが増え続けているため、都心のクリニックは従来のやり方ではなかなか売上が上げずらくなっています。
そうなると、出てくる戦略で最も多いものは専門化でしょう。
普通のクリニックは大手チェーンクリニックと違い、あらゆるお悩みに対応できる機械を揃え、低価格にし、広告費をドバドバ使うことはできませんので、患者のすべてのお悩みに対応するのではなく、一部分のお悩みをお持ちの患者にターゲットを絞り、そのターゲットが最高に満足してくれる医療・サービスを磨き込み、適正価格で提供する。
これが基本的な専門化クリニックの考え方です。
今までこのやり方でうまくいっていたクリニックは結構ありましたが、最近では厳しくなっているクリニックも増えているようです。
なぜなら、専門化クリニックの弱点としてマーケットが小さくなってしまうことがあるからです。
専門化クリニックは診療圏を大きく取ることが大前提ですが、そもそもマーケットが小さいため、戦略をパクられ、このマーケットに新規参入するクリニックが増えてくると、売上が伸びづらくなります。
そして、ある程度のシェアを取ってしまうと、天井の売上が近づき、プラトーになって、それ以上、売上を伸ばしづらくなります。
そうなると、だいたいの専門化クリニックでは、お悩みのターゲットとそのターゲットへの医療・サービスを付加し、総合化を目指そうとするところが多いと思います。
しかし、この総合化はいろいろな理由でやり切れないことが多く、中途半端で競合に勝てず、思ったような売上を上げられていないクリニックが散見されます。
そのような状況に対し、私の考えとしては、診療圏内で何かの美容医療で専門化し、一番を取り、十分な資金力を得たクリニックは総合化ではなく、複合化(1番を取れる分野を1つずつ付加して増やしていく)を目指していただければと考えています。
しかも、それは「抽象複合化」(私がつくった造語です)という戦略です。
専門化で小さくしてしまったマーケットを再び抽象複合化でターゲットと医療・サービスを広げ、大きくコンセプトを変え、マーケットを大きくし、その新しい土俵で1番を取り、売上を伸ばしていく戦略です。
今のところ、私のお客様をみていると、この戦略がうまくはまったクリニックは絶好調な売上をつくりだしています。