美容医療コンサルタントからみたエステ業界
先日、大阪で開催された国際化粧品展で美容医療の講演をさせていただきました。
来年の美容医療の時流予測がテーマということで講演の準備をしていったのですが、会場の様子をみて、ビックリ!
これは明らかにドクターの先生方ではないのではないか???
講演が始まり、美容医療のお話をしても、この反応は美容医療のことをあまり知らない人たちではないか?という疑惑が確信に変わり(笑)、かなりかみ砕いた内容に変更したり、エステの話を組み込んだりしました(汗)。
講演後にご参加者の方たちとお話ししたり、メールをいただいたりしましたが、ほとんどがやはりエステサロンのオーナーさんたちでした。
私はエステ業界に関しては素人ですが、美容医療業界に携わっているものからエステ業界をみた場合、どう感じているか?
今回、エステサロンのオーナーのみなさまと交流を持つことにより、いろいろ思うところがあったのですが、ここで3つばかりご紹介すると、
1つ目は残念ではありますが効果で考えた場合、エステは美容医療にはどうあがいても勝ち目はありませんので、効果を重視される場合は美容クリニックをつくってしまう。
エステはからだ、こころの癒しというテーマで結果・効果を出す方向性を考える。
美容医療は皮膚に負荷をかけるものが多いので、美容クリニックと提携し、美容医療のアフターケアメニューをつくるなどが考えられるのではないでしょうか?
2つ目は今、美容医療の敷居がどんどん下がっていますが、これがもう少し進むと、効果は医療、からだ・こころの癒しはエステという棲み分けを患者様やお客様がもっと明確にされるのではないでしょうか?
そのため、エステにはからだ・こころの癒しを求めてハンドの上手いエステサロンへお客様が流れるのではないか?とういうことです。
ただ、ハンドは標準化が難しいでしょうから、チェーン店には不向きかと思います。
しかし、ハンドで標準化できるチェーン店は突き抜けて成長されるかもしれませんね。
3つ目は化粧品・サプリメントなどの物販売上の構成比を上げることです。まだ、エステには効果を求める人が通っていると思いますが、今後は効果に満足できない人たちが少しずつ敷居が低くなっている美容クリニックに通いだすのではないでしょうか?
そうなると、お客様と何らかのかたちでつながっておくためには物販を強化しておいた方が良い。
売上の確保が一番の目的ですが、物販でつながっておけば、美容クリニックのアフターケアで通ってもらうことができるでしょうし、MAツールなどを活用することで、離脱客を再び戻すこともできると思います。
今回、国際化粧品展で美容医療のセミナーをさせていただき、私、個人は美容クリニックのコンサルタントをしていますが、今後はエステ業界のみなさまにも何かお役に立てることがあるかもしれない?と思いました。
今回、エステ業界のみなさまとのご縁をいただくキッカケとなった国際化粧品展。
開催していただいたRX-JAPAN様に感謝申し上げます。