おっさんが人生を彷徨い、途方に暮れた話
この記事は、専門家に頼ることで、人生の岐路や窮地に立ったときに役立てる場合もあるという話です。
闘病リハビリ終えて就活始めたが
私は業務中に尿管結石になり、ついでに骨盤と背骨の何番目かを骨折した。長い治療リハビリ期間を必要とし、当然会社を辞める事になった。無職となったのです。
長く辛いリハビリを終えて、いよいよ貯金も残り少なくなってきたので仕事を探さなくてはいけない状態になりました。
50歳手前のおっさんが突然に就職活動を余儀なくされました。何分、突然の病魔で就活のマインドセットができてない。苦労するとはわかっていたが現実を思い知る。就職サイトで応募するも転職市場では賞味期限切れであり、残り定年まで10年あるかないかの人を雇う会社はないのである。転職エージェントが言うには50代手前の書類通過率は5%程度との事。
10社ほど応募すれどどれもお祈りメールが返ってくるだけでした。転職エージェント経由でも面接まで行っても落ちる。貯金もいよいよそこを尽きかけた状態で焦るばかり。何でもする気持ちで近所のハローワークに行くも求人表とやれる事がみつからない。
ハロワ職員「まず、自分がやりたい事ではなく、やれる事、ニーズを探ってください」との事。勧められる求人は介護、清掃員とかばかり。今までのキャリアとは程遠い、オフィスワーク専門の自分には務まらないのではないかと言い返した。職員曰く、年齢が年齢です、コロナ不況で中年ミドルを雇う会社はありません。我を通す事はやめなさいとの事。
書類通過ができない事が続き、自分が何者であって、何ができるのかを見失う状態になってしまいました。
私の職歴は営業3年、人事3年半、社内SE・技術系職域13年ぐらいで、IT技術者としては枯れておりマネージメントの方が職歴としては長くなっていた。転職市場が求めてるキラキラした技術を持つ手を動かすエンジニアではない。私の職域でのキャリアは潰えた状態であることを悟りました。
ハローワークでキャリアコンサルタントに相談する
ハローワークの張り紙に「キャリアコンサルタントによる無料相談」とありました。自分だけで考えるより専門家を頼ることで就活が軌道に乗るならぐらいの気持ちで申し込みをしました。
キャリアの軸足を変える戦略
キャリアコンサルタントは初回は軽く現状を聞くだけに留まり、自分の現状を話した。
1 SEとしては寂れており何より最新技術に追いついていない
2 就活をすればするほど書類落ちが続くほど迷走してしまってる事
3 ハロワでは警備員、介護、清掃員しか紹介されない
4 セカンドキャリアを見据えて就職を探してる
そして、人生の棚卸しをしましょうという事になった。今までの職務経歴書をもっと掘り下げてみましょうという宿題をもらって初回は帰宅しました。
2回目のキャリアコンサルタントによる面談がはじまった。
そこではキャリアコンサルタントは人事と営業経験に注目して頂いた。
私は人事採用業務を3年ほど兼務で行っていた経験がありました。ここの経験を活かしてセカンドキャリアを築いてみてはどうかと提案をされた。わずか3年しかない経験から人事のプロになってみないかという事です。すっかり”人事の道”など自分では考えてもみなかった。
人事の経験を活かしてキャリアカウンセラーという道へ
何でもキャリアコンサルタントという国家資格があるらしい。国家資格がなくてもキャリアカウンセラーを名乗る事はできるらしい。そして、人事業務のプロになるにはそれ相応の勉強が必要だというのである。
私見ですが人事経験者といっても専門に座学や知識を持ち合わせなくても、その企業の就労規則と労働基準法やらの法規をその都度、社労士や弁護士に確認を取りながらやれば知識などなくても人事業務はやれた。
キャリアコンサルタントが言うには、営業や人事を経験しているなら素養があり向いてるとの事。
キャリアコンサルタント>>
「あなたもこちら側へくる努力をしてみないか?人事の経験をきっと活かせますよ。まずは、職業訓練の入校試験に挑戦してください。」
職業訓練に行く事を決意
プロの提案を信じ自分で道を切り開くしかない。閉塞感で行き詰まってる就職活動を一旦止めて、遠回りになるが”学び直し”をしてから就職につなげるというプロセスに切り替えました。
”キャリアカウンセラー養成科”という職業訓練のコースがあるので、まずはその受講のために面接試験を受けるという事になった。
職業訓練校に入るにはまず倍率があるので、面接試験を受けることになりました。この面接試験は、転職面接と同じ要領でこれまでの経歴や自己紹介をし、志望理由や熱意を伝えることが大事だと思いました。※転職の面接とは違いそこまで緊張はしませんでした。
数日後、入校許可の通知が届いた。
私のキャリアコンサルをして頂いた方に合格の一報をいれて安堵した。
人生は長い、急がば回れも悪くない。どうやら私は学び直しのチャンスは何度もあったが仕事を言い訳にして、仕事に関わる領域以外の学びを止めていたのだと悟った。
次回予告
職業訓練校での苦難な状況編を記載予定
※誤字脱字、ですます調は時間が空いた時に修正します。