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初めての「インセプションデッキ」体験会に参加

今日ははちさん主催のインセプションデッキ体験会に参加してきました

インセプションデッキとは(Connpassより)

プロジェクト進行において「こんなはずじゃなかった」「こうだと思っていた」と言うメンバー間の意志のすれ違いをなくし、共通理解を形成するフレームワークです。
書籍「アジャイルサムライ」をきっかけに有名になり、アジャイル開発の現場では多くの方が活用しています。

なぜ参加しようと思ったか?

1回だけ作ったことのあるインセプションデッキ。初めてのことだらけで苦しんだ思い出しかなかったです。チームやプロダクトの方向性をそろえるのって大変なことだとは理解しながらも、本当にそういうのものなのか、なぜみんなこんな苦しい思いをして作っているのかを確認したい思いから、参加しました。

体験会のざっくり流れ

体験はGatherTown上で行われました。私はこういうイベントで使ったのは初めてでしたが、RPGみたいで楽しかったです。

8人の参加者だったので4人ずつ2チームに分かれてワークに取り組みました。時間内に3回スプリントを組み、インセプションデッキの中のテーマを1つずつ選んで作り上げていく流れでした。

私たちのチームは宇宙旅行サービスをテーマとしてインセプションデッキを作りました。最初は少し硬かったのですが、夢があるテーマということもあり次第にいろんなアイデアが出てきて楽しく前向きに取り組めました。

やったこととやってみてどうだったか?

初めましての方たちだったのですが、みんな「インセプションデッキを体験するぞ」を目的としているので、すんなりワークに取り組めたと思います。こういうのはどんなイベントでもそうですが、目的感が同じというベクトルの威力というものを感じます。実際はそのへんを整えるという前準備(関係性づくりとか)がいるんですが、こういうイベントでは簡単に飛び越えられてるなーと思います。(主催者の方々の設計がうまいんだなーと思います。いつもありがとうございます。)

1スプリント目のテーマ「我われはなぜここにいるのか」では、抽象的すぎて、これでいいのだろうか、と何度もうーんとうなってしまいました。次のワークをやって何かが明らかになると、このワークに戻って考え直したくなることもありますよ、というはちさんのアドバイスで、前回初めてやったときは行ったり来たりせず、ここの正解をなんとか出したくて疲れてしまったのだなと苦しんだ理由が少し理解できました。

2スプリント目のテーマ「エレベータピッチ」はその前までのワークでいろいろキーワードが出てきていたこともあり、みなさんからもたくさんアイデアが出て、このワークショップでいちばん盛り上がった時間だったと思います。前回の初めてでは、ここに説得したい具体的な上司がちらついて、なんだか意識しすぎてしまったのかなと思いました。はちさんから、出来上がって上司に持っていってなんかちがう、とちゃぶ台がえしをされないようにするにはこのワークに参加してもらったほうがいいよという実際の現場でのアドバイスもいただきました。

3スプリント目のテーマは「トレードオフスライダー」としました。このスプリントは、各自で思うものを作ってみて、見せあって意見交換する方式にしました。見せあったときはみなさん違っていたのですが、なぜそうしたのか?を対話すると、意外とすんなりとこれでいいよね、という合意が得られました。

なぜ今回は苦しむことなくすんなりとできたのかと考えてみました。最初の目的ベクトルの強さもありますが、約2時間のワークの中で濃い対話が交わされていたのだと思います。自分たちで決めたテーマを実現するために必要な会話の要素がインセプションデッキに詰め込まれているんだなと感じました。今日は仕事では品質についての会話をしなかったのですが、なぜかこの2時間の中でそれについて話し合う時間があり、あっという間に本質的な対話をする場ができたと感じました。なかなかに強烈な体験でした。

私の職場では受託開発が中心ということもあり、こういうものを作る習慣がないのですが、本質的な対話の場を生み出すこと、また自分たちの仕事は何のためなのかを自律的に考えていくという意味でも作るメリットが大きいなと感じました。言われたことだけをやればいいという悪い受託マインドから抜け出すきっかけにもなりそうだなと思い、ぜひ作っていきたいと感じました。なによりも苦しかった思い出を楽しいに上書きできた時間でした。


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