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#102 投資の考え方2 - 投資スタイル
ずいぶん前に投資についての記事にナンバー1をつけて書きましたが、続編を書いていないことを思い出しました。
会社の同僚に投資スタイルのことを聞かれたので説明するためにも、同世代のおじさん仲間のために資産形成の王道とでもいうべき分散投資について書いてみます。
私がメインで持っている個別商品もあえて晒します。
(ちょうど年末年始にポートフォリオ確認をしましたので投資方針を言語化しておきます。)
私の投資方針
(1)投資に時間というリソースを使わない
投資と言うと、どんな活動をイメージするでしょうか?大きなモニターが机の上に5つぐらい並んでいて、スクリーン上には俺1000グラフで不規則な線が描かれていてそれを眺めながらパソコンをカチカチするみたいな。
今年で46歳になる。私の世代ではステレオタイプの投資と言うと、デイトレーダーをイメージしてしまう方も多いのではないでしょうか。
私が実施しているのは、年に2回ほどパソコンを見てカチカチする、それだけ。
会社員と言う働き方では時間と言うリソースは大変貴重です。平日は朝7時半から夜8時ぐらいまでは会社に時間を取られます。実に週50時間ほど。
睡眠時間が週に45時間ほど必要だと考えると、残りの時間は70時間。
家族と過ごしたり、趣味に時間を割いたりすることに時間を使いたい。
私にとって投資は資産形成以外の意味(楽しみとか)はありません。
誰にでも同じだけしか与えられない、究極のリソースである時間
こいつを使わないように意識しています。
(2)年4%以上の利回りを期待する
投資と言うからには利回りを期待します。現金で持っていると物価上昇にお金の価値が負けてしまうので、最低でも物価上昇よりも資産が増えなくてはいけません。先進国の物価上昇が大体2%なので、プラスほんの少しで4%以上の利回りを目指しています。この目標は金利が高い時期ならアメリカ国債だけでも達成可能です。
ただ、タイミングによってはもっと低いでしょう。
私としてはタイミングを見極めるための情報収集に時間をとられたくない。
なぜなら、楽しいことに時間を使いたいから。
ということで
あまり過剰に利益を求めずにメンテナンスが容易なものを選んでいます。4%の利回りでも18年あれば資産は2倍になります。お金を稼ぐのはあくまで本業(会社員もしくは事業)なので投資で欲張らないことにしています。
(3)コストの安いものを選び売り買いはしない
金融商品と言うのは形がありません。契約そのもの。
つまり、同じ契約内容であれば実施されるサービスは同じと言うことです。では何に注目するかと言うとコスト。同じ契約内容で安ければ安いほどいい商品ということです。(もちろん、あまりに安い場合や買い手にメリットしか無い商品は詐欺の疑いあり)
ある金融商品に含まれる有価証券の組み換えや廃止が増えれば増えるほど、オペレーションが増え、人件費や契約締結に関わるコストが高くなります。これは実際に買い手に請求されるかどうかはわかりませんが、少なくともそういったコストはかかっていると言うこと。
ロボットの台頭によりこのコストは圧縮されてきていますが、少なくとも法律の規制により必要なコストもあります。
個人で株式のポートフォリを組んだとしても、売り買いが頻繁な場合には売買手数料は、私たちの投資金額位であれば簡単に1〜2%になります。私の目指す4%の利回りで1%利回りが毀損したら大きいです。場合によってはインフレ負けします。
利確もしません。利益確定すればそこにおよそ20%の税金がかかります。その弾かれた20%も含めて複利で運用したいので。同じ理由でできるだけ配当の少ないものを選びます。
(4)価値を生み出すものに投資をしたい
FXには否定的です。
株式会社はその中で働く人がお金を稼ぐための努力をしますが、通貨はそうではありません。
通貨そのものが何かお金を稼いでくれるわけではないのです。
新興国通貨であれば、その信用を獲得していく過程で、その国が伸びていくポテンシャルとして投資するという人はいるかもしれません。
しかし、国家は複雑なシステムで経済的に合理的ではない決断をします。それを含めると安定的に利回りが得られる通貨は存在しないと考えます。
さらに言うなら、売り買いを多数行うFXと言う投資方法はコストを最大化する方法だと思っています。(期待値が1以下のゲーム)。というわけで通貨への投資は基本的に実施しません。
暗号通貨については少し別の考え方を思っていて、少しは持っても良いかと思っていますが、まとまった金額を持つほど税制が追いついていないため、投資ではなくてギャンブルや趣味としてトライするものと考えています。
要は株式分散投資をしています。
世界中の株式(先進国多め)に広く分散して値動きのリスクを抑えた投資が私のスタイルです。主に時価総額で加重平均された株式インデックスS&P500と世界株式に分散投資した商品を持っています。
保有商品
15年前から株式インデックスに連動する投資信託を購入しています。米国の上場投資信託ETFと日本の低コスト投資信託。とりわけ年間に必要なコストが少ないものを選びます。
具体的には以下の商品です。
NISA成長投資枠で年に1度の買い増し。
米国株式扱いなのでいずれも購入手数料がかかるので一括で投資し放っておきます。
IVV iShares Core S&P 500 ETF(経費率0.03%)
VOO Vanguard S&P 500 ETF(経費率0.03%)
VTI Vanguard Total Stock Market Index Fund(経費率0.03%)
次にNISA積立投資枠で以下を淡々と積み上げています。
最近は、日本の投資信託で全世界株式に分散投資できるものが出てきたので、積み立て投資はそれを利用しています。
eMAXIS Slim 全世界株式 オール・カントリー 信託報酬0.05775%
そして、年に1回資産総額とポートフォリオをチェック。何のためにやっているかというと先日、紹介したキャッシュフロー計算のためです。
(有価証券は換金性が高いものしか持っていないので現金として計算)
昔はもっと手数料の高いインデック連動の投資信託で積立し、まとまった額になったら売ってETFを買うリレー投資なんてこともやっていましたが、NISAという使い勝手の良い制度ができたので上記のようなやり方になりました。
遊びで実は個別株(米国株式のJNJとMRNAを少額)を持っていますが遊びだけあってトータルではこっぴどくやられています。
ちなみに仕事をスローダウンしたり、子供の受験でまとまったお金が必要になったら容赦無く解約して使うつもりです。NISA以外の口座では税金を引かれますが、この場合はは一歳気にし無いことにしています。
今後はDie with zero のためにどんどん使っていくつもりです。
私の投資方針は”梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー” 水瀬ケンイチ氏から影響されて今の形に至りました。
感謝の気持ちを込めてときどき”水瀬チルドレン”を勝手に名乗っています。
彼は山崎元さんとの共著「ほったらかし投資術」でいちやく有名になり、現在は億り人。最近は週末にはXspaceでお声も聞くこともできます。
インデックス投資はアクティブに売り買いする投資家にフリーライドするスタイルは批判されること多かったのですが、昨今の新Nisaの大躍進。十分に手数料の安いインデックス連動投資信託などのおかげで認知が広がってきたように思います。
投資は自己責任でお願いします。
投資は理解して商品を買うことが重要です。少額で試しながら勉強してみても良いと思います。年初にウォール・ストリートのランダムウォーカーについても要約していますので興味ある方は手に取ってみてください。
基本は全てこの本で学ぶことができます。
では今日も楽しく参りましょう。
ばいちゃ!
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