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#012 私のコーヒー焙煎 遍歴 その4


焙煎の迷路へ


#009 私のコーヒー焙煎 遍歴 その3で書いた通り、
アウベルクラフトの手回し焙煎機で4年ほどコーヒーを自炊しましたが
ある時スランプに陥りました。

コロナに入って一年目の秋だったので3年ほど前だと思います。
それまでに最も頻繁に焙煎した豆 タンザニアAA 深煎りにエグ味がを感じるようになり、ちょっと躊躇が生まれました。
(ひょっとしたらその頃にコーヒーの味についてわかってきた可能性もありマス)
しばらく試行錯誤しましたが、解決できず困り果て、
そしてあの人に相談しました。

困ったときの○○○様

焙煎教室にお邪魔していた珈琲工房しいの木さんに相談しようか迷いました。
HPを見たら「コンサル受け付けています」
と記載あり。

前回訪問時にも「コーヒー屋開業の相談はいつでも受け付けますよ」と仰ってくれましたので思い切って連絡してみました。

電話してみると、ちょうど水野さんが定年退職した直後で、訪問すると丁寧に相談に乗ってくださり、備え付けの1kg焙煎機(淀川工業)も触らせていただきました。

その際に手回しの大き目な焙煎機を紹介いただき、問題がほぼ解決。
困ったときの「お師匠」様です。

ユニオン サンプルロースター見参




ご提案いただいたのはユニオン社のサンプルロースターでした。ドラムがステンレス板金でできていて投入口意外に穴がないタイプでした。 注1)

試しに使わせてもらうと
持ち込んだタンザニアAAが深煎り時に
複雑さが増して丸い味に。

サイズもさることながらアウベルクラフトとの挙動の違いが新鮮でした。

まず、アウベルクラフトでは蒸気がはっきり見えませんが、ユニオンでは口元から湯気が立ちのぼります。
そして大豆を似ているような香り。
味見用スプーンで豆を掬うとスプーンが結露でじっとり濡れます。

アウベルクラフトは豆を煎る感じなのに対してユニオンは蒸してから煎るので関東風蒲焼きでしょうか。

ユニオン焙煎機

驚くべき味の変化

味は驚くほど変化しました。
ロースターが網ではなくて鉄板に囲い込まれているため焙煎時かなり勝手が違います。

1ハゼの音はパチパチでなくカンカンと言う感じです。危うく聴き逃すとこでしたがなんとか。

そして味も。
タンザニアAAで見れば、中煎りの時の味の深みが圧倒的に良くなりました。

まるで赤ワインの様な長い後味で思わず
ニンマリしてしまいました。
帰ってからすぐ発注しそれから、深煎りの豆を中心に活躍しています。

今のところ、自動化できていないため手回しで頑張っています。
オーダーが増えてきたら改造するつもりです。

最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

ばいちゃ!

召し上がれ


現在の自家焙煎




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