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ブランク10年、それでも『水の戯れ』を弾きたい Op.3:広域アルペッジョ
チョ・ソンジン氏の新譜、ラヴェル:ソロ・ピアノ作品全集が年明けにドイツ・グラモフォンから発売されるらしく、気になっております。夕影です。
普段は夕影巴絵というPNで同人小説を書き、烏滸がましくも文学フリマ等のイベントで販売するなどしている私が、『水の戯れ』を弾けるようになりたい記事Op.3(最終回)です。
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今回はここからです(動画は頭出し済み)。
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前回に引き続き再現部です。
Un poco più lento del principio (はじめより少し、さらに遅く?)で、第二主題の再現。提示部の同部分(a tempo)よりもゆったりと、懐かしむような気持ち。
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Lento(遅く)ですが、同時にespressivo molto(非常に表情豊かに)とあります。停滞することなく、流れを止めずに歌います。小さなデクレッシェンドをしっかり意識して表情をつけたいところ。
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この部分の右手は、なんとなくバラ1(ショパン)のコーダを思い出しました。あの恐怖のコーダ! 手首を使え!と言われるものの上手くいかないし、手のひらが筋肉痛になりそうなあのコーダ!
いざ弾いてみると、バラ1よりはずっと弾きやすくてホッ。しかし、難しいものは難しい。32分音符は「タタタタタタ」と均等に弾きたいのですが、私が弾くと「タタタッ、タタタッ」になってしまいます。滑らかに弾けるようになる未来が見えない……。
ちなみにこの部分、提示部ではこうでした↓
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↑右手の密度がちょうど2倍になっているのがおわかりいただけると思います✌️
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楽譜が三段になりました。左手が下二段を担当します。
左手の親指で主旋律(真ん中の段)を歌うのも難しいのですが、なにより右手の広域アルペッジョを追いかけるので精一杯です。
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そして64分音符×16だったのが、次の段では32分音符の15連符に変化します。要するに音が一つ減りました。拍子感覚が難しいところですが、「きもち、ほんの少しゆるめて弾く」くらいしか考えられていません。感覚が身につくまでもう少しかかりそう。
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そしてフィナーレ。
鍵盤を駆けまわる右手のうえで、左手がスタッカーティッシモの主旋律を刻んでいきます。ただのスタッカートよりも鋭く刻むのがスタッカーティッシモ。私の中でのイメージは跳ねるスーパーボールです。弾力をつけようと試みているのですが、もっと軽やかに弾くべきなんですかね? 独学だと自分があらぬ方向に解釈していそうで怖いです。
ラストはピアニッシモでスーッと消えるように駆け上っていきます。最後にペダルを離すまで余韻を聴いて。
と、いうわけで!
年末までに「水の戯れ」を最後まで弾くチャレンジ、
目標達成です!
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Op.0ではこう書きましたが、年末、間に合いました。全然人前で弾けるレベルではないのですが、そこそこのテンポで止まらずに通して弾けたのでOKということにします。
そして。
せっかくならもっと上手く弾けるようになりたい!
次の目標は、年度末までにnoteの記事で発表会をする、にしたいなあ。
YouTubeに限定公開で動画を載せて、URLをnoteで公開する、という形でならできそうです。スマホクオリティの動画しか撮れませんが。
そんなこんなで、一旦この記事で最終回ということにしますが、もう少し練習を続けてみようと思います。数ヶ月後には演奏動画の記事も上がるもしれません。
楽しかった! これからも楽しみ!
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。ではでは!
以上です。
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