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フランチャイズ本部のはじめかた【その.4】〜営業活動〜



前回のつづき


取り急ぎユニストア(フランチャイズ)のビジネスモデルのタタキが完成し、スタートを切れるという段になった。

とはいえ、ユニストアに加盟してくれる方が見つからなければ何も始まっていないのと同じ。

どのようにしたらユニストアを広げていけるだろうか?
そもそも一緒に事業をやってくれる人はいるのだろうか?

『シベリアの奥地で強い寒波によって針葉樹が割れ、大樹がけたたましい音と共に倒れることがある。しかし気づく人がいなければその木は倒れていないのと同じなのだ』

記憶中ののセンテンス



そんなことがマーケティングの本に書いてあったことを思い出した。
いや、もしかしたら小説の一節だったかもしれない。

つまり、どんな良い商品であれ、サービスであれ、認知されないのであれば存在していないのと同義なのである。


さて、私は今辺境の地にいる。
針葉樹林帯を抜け出し、集落を見つけ、プレゼンやら営業やらを行い、契約締結までたどりつかなくてはいけない。


全体像を把握するためには構成要素を知る必要がある。
まずはやるべきことを分解してピックアップしてみよう。

1.認知拡大
2.問い合わせ獲得
3.商談
4.契約

ざっくりこの4段階が思い当たる。
そして契約までの道のりをフローチャートにまとめてみた。





まとめるのはさほど難しいことではない。
問題はこの次。

この4つの段階について実際にアクションを起こす必要がある。
そして一つ一つ着実に達成していかなくてはならない。

私がこの4つのアクションプランをどのように実行し、結果としてどのようなことが起こったかについて記載していこう。



具体的行動と結果



1.認知拡大


ユニストアはまだ誰にも知られていない。
兎にも角にもまずは「認知」である。

思いつくことといえば広告配信。
シェアサロンを始めた時と同様に、インスタグラムとグーグルで広告を配信してみることにした。





↑はインスタグラムで配信した広告。
改めて見返すと稚拙で恥ずかしい笑

本当はもっと主張強めなゴリっとした広告の方がいいのだろうだけど、マーケティング感覚皆無な私にはこれくらいのビジュアルが精一杯だった。

制作を終えると想定されるキーワードを洗い出してリスティング広告を配信。
予算はインスタ3万/月 グーグル1.5万/月
インスタは公式LINEのリンクを貼って導線を繋ぎ、リスティングはLPに遷移するよう設計。


まずは試しにやってみよう。
とはいえ、こんな素人仕事で本当に問い合わせが来るのだろうか?
そんな不安もあった。


しかし


意外にも来たのである。問い合わせが


大阪、兵庫、神奈川、群馬、福岡、東京

想定以上にいろんな地域の方からお問い合わせをいただいた。
基本的にLINEを入り口にしたので、初動はLINE上でのやり取り。
中にはわざわざ福岡から東京に来てくださった方もいた。

東京近郊の方へはできるだけ直接お会いするようにして、遠方の方とはリモートで打ち合わせることに。

問い合わせが来るたびに上原と「よっしゃ!」と歓喜した。
そして2人でリモート画面に向かい、人生初の「商談」らしきものをしながらワクワクしていた。
なんか「ビジネス」っぽくなってきたぞ。と。


実際にお話を伺うと、美容室経営者の方はもちろん、ネイルマツエクサロン経営者、エステサロン経営者、ネイルで独立を検討しているネイリストの方etc…

皆様それぞれ時代の変化を感じ、色々な課題感や悩み、または会社の出口戦略としてのシェアサロンというビジネスモデルに興味を持っていた。

問い合わせが来たことは良いことだ。
しかし、実際に契約に進むまでには至らなかった。
そう。一番難しいのは実際に「やりましょう」となること。
このハードルは高い。
ゼロベースからの出店でも、現店舗の改装だとしても、出店するとなるとそれなりの額の投資が必要になるし、当然ながらまだ実績のない我々と一緒にやってくれる会社や個人は簡単に現れない。

ユニストア開始から2ヶ月。10件の問い合わせがあって、成約はゼロ。
まだ始まったばかり。コツコツのみ。

そんなことを考えていた矢先。
インスタグラムに1通のDMが。


そう、このシリーズの冒頭で触れた、愛知県で美容室と飲食を複数経営されている齋藤さんからの問い合わせである。



つづく。





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